日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】長尾三郎著 「エベレストに死す-天才クライマー加藤保男」(講談社文庫)

2021-02-18 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 史上初めて、エヴェレスト(チョモランマ)の南北両ルート登頂を果たした下山途中に亡くなったクライマー、加藤保男の生涯を描く。

 角幡唯介だったかが書いていたが、もちろん登山家は死のうと思って山に登るわけではないと。ただ、己の目指すもの(初登頂だったり未制覇ルートだったり冬季無酸素だったり)が先鋭化しているあまり、少しミスったら死に至るのだと。レーサーやライダーが極限までサーキットを攻め、ミスっても死に至るとは限らない(死なない保証もないが)。だが登山家の場合、ミスって死なないことの方が少ないという理屈は判る。そういうエッジの部分を一流クライマーは生き、そこを歩くことに己の存在価値を見出しているのだろう。決して命をないがしろにしているわけではないが、そうなったら仕方ないと覚悟している、そういう人種なのではないか。そうであれば、死を迎える瞬間に彼らは「来なきゃ良かったな」ではなく「ああミスっちゃったな」と思うのだろうか。

 とは言え、山の犠牲者を一括りに「登攀をミスった敗者」だと片付けてしまうのは間違っている気がする。クライマーだけでなく、冒険者全般に言えることだが、もしそうであれば「無謀」批判はどうなるのだろう。批判される/されないの線引きはどこに、誰がするのだろうか。

 2021年2月3日 自宅にて読了
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シリーズ・川崎市の銭湯を巡る(05/35) 幸区・多賀良(たから)湯

2021-02-18 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 川崎市の銭湯訪問、5湯目。今週の探訪先は幸区の多賀良湯、外の電光サイン(珍しい)はひらがな。ここ、その前に入ったライブ会場と目と鼻の先なんです。そのため、入浴セットを持ってライブに出かけたのでありました。

 浴室に入る。ガッチリした建物で壁が複雑な構成のためか、絵はなく残念。浴槽はけっこう細かく仕切られ、お馴染みのジェットバスのほか、電気風呂まである。そして露天風呂!なのだけど入っていたら急激にのぼせてしまい、危険を感じて出てしまったので露天は味わえず。脱衣場で数分間、頭を低くして休んでいたら嘘のように落ち着いた。

 2021年2月3日訪問
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