機内誌で「おすすめの旅の本」だったかで紹介されており、へぇ筒井氏の著書がと思い借りてみた。エッセイかと思ったらそこは筒井氏、記述はリアルなのだけどやはりSFなのだった。氏の作品を読むなんてひょっとして30数年ぶりではないだろうか。
場面は章毎に切り替わるが、1人の男が架空の世界を、何かを求めて旅して行く物語。旅行記と言うにはちょっと残酷な奴隷の身になったりするが。なるほど、これも一つの旅の物語には違いない。自分であればリアルでない所詮ファンタジーと切り捨ててしまったかもしれない。推薦者に感謝である。
ここ数年、あちこちを旅して以前よりも強く「もうこの地を訪れることなどないかもしれない」と思うようになった。年齢のせいでしょうナ。そんな自分の心に響いた主人公の科白。「旅をすることによって人生というもうひとつの旅がはっきりと見えはじめ、そこより立ち去る時期が自覚できるようになったのであろうか。」
2017年6月9日 通勤電車にて読了
場面は章毎に切り替わるが、1人の男が架空の世界を、何かを求めて旅して行く物語。旅行記と言うにはちょっと残酷な奴隷の身になったりするが。なるほど、これも一つの旅の物語には違いない。自分であればリアルでない所詮ファンタジーと切り捨ててしまったかもしれない。推薦者に感謝である。
ここ数年、あちこちを旅して以前よりも強く「もうこの地を訪れることなどないかもしれない」と思うようになった。年齢のせいでしょうナ。そんな自分の心に響いた主人公の科白。「旅をすることによって人生というもうひとつの旅がはっきりと見えはじめ、そこより立ち去る時期が自覚できるようになったのであろうか。」
2017年6月9日 通勤電車にて読了