【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

九份と『千と千尋』

2020年01月28日 18時50分40秒 | 映画(一般)
昨晩、「千と千尋の神隠し」を観なおした。(個人的には、この作品が一番観なおし率が高い)この街のモデルが台湾の九份と言われている。(元々、金鉱山の街で日本統治時代が最盛期だった、と言われている)
映画を観ていて、現地バスでの情景を思い出した・・・たまたま、日本人団体ツアー客のバスに乗り合わせたのだ。

――そのツアー・ガイドの方は現地・台湾の高齢の方だった。
ガイドさんは、少したどたどしい日本語で説明していた。
「九份は金鉱で栄えた、やがて掘り尽くして衰退した・・・しかし、今は宮崎先生のおかげです」

この説明を、私が意訳するとこうだ。
「九份は宮崎駿監督『千と千尋』の舞台のモデルと言われるようになり、日本人観光客が大勢来て金を落としてくれる、かつての金鉱で栄えた時のように、街は再び金を生み出すようになったのだ、ありがたいことだ」

【備考】
九份の街は、実際のところ、日本人観光客だけでなく、地元台湾の方々も大勢訪問されている。『千と千尋』の影響もあるが、1989年、それまでタブー視されてきた二・二八事件を正面から取り上げ、ヒットした映画『悲情城市』ロケ地となったことにより、脚光を浴びたから。だから、九份人気は、必ずしも『千と千尋』のみの影響ではない。(byWikipedia参照)・・・でも、1部の店では『千と千尋』グッズが売られ、千尋やカオナシの絵が飾られ、ジブリ音楽が流れ、日本人ガイドさんが「ここが湯婆婆の館と言われている店です!」、って説明したりしているのも事実だ。

【参考】以下、ジブリ公式サイトより
●ここが、舞台といえるもの 作品名 場所
おもひでぽろぽろ山形
海がきこえる高知・吉祥寺など
平成狸合戦ぽんぽこ多摩ニュータウン
コクリコ坂から横浜・新橋

●大いに参考にした場所 作品名 場所
天空の城ラピュタイギリス・ウェールズ地方
となりのトトロ埼玉県所沢市近郊
魔女の宅急便スウェーデンのストックホルム、バルト海のゴトランド島ヴィスビーの町
紅の豚アドリア海沿岸
耳をすませば京王線の聖蹟桜ケ丘駅周辺(東京都多摩市)
もののけ姫屋久島、白神山地
千と千尋の神隠し江戸東京たてもの園
猫の恩返し横浜元町
ハウルの動く城フランス・アルザス地方、中央アジア
崖の上のポニョ広島県福山市鞆の浦
借りぐらしのアリエッティ青森県盛美園、小金井市はけの小路、武蔵野公園と野
【リンク】

「ヘンゼル&グレーテル」

2018年03月11日 20時58分31秒 | 映画(一般)

 
「ヘンゼル&グレーテル」

2013年の作品。
「ヘンゼルとグレーテル」の後日談、あれから15年後という設定。
兄妹は成長し、魔女ハンターの賞金稼ぎとなった。
公式サイトから日本公開日が消去され、公開中止となった作品。
DVDもR15指定。
観て納得、残酷描写+スプラッター。
(本来なら観ないジャンルだけど、グリムのスピンオフなので観た)

公式ウェブサイト

【ネット上の紹介】
両親に捨てられたヘンゼルとグレーテルが迷い込んだのは、森の奥深くの“お菓子の家”。そこに住む魔女に捕えられるが、すきを見て生還する。15年後、大人になった兄妹は魔女ハンターの賞金稼ぎとなっていた。ある日、子供の誘拐が多発する村から事件の解決を依頼され…。誰もが知る童話の新伝説!成長した兄妹と魔女との壮絶なバトルを描く、ダークバトルアクション大作!エクステンデッド・バージョン収録。R-15


SW

2017年12月29日 20時57分42秒 | 映画(一般)


SW「最後のジェダイ」を観てきた。
ファンの間では賛否両論のようだが、私は面白く感じた。
でも、3部作だから、次回「エピソード9」を観ないと結論はでないかもね。


「エイリアン: コヴェナント」

2017年09月23日 21時15分03秒 | 映画(一般)

「エイリアン: コヴェナント」を観てきた。
先日、「フェリシー」を観たときは9割以上空席だった。
今回も、空席が目立った。8割くらい?
リドリー・スコットのエイリアン新作だよ!
こんなことでいいの?!
「フォースの覚醒」は満席だったのに。
世間の興味は、私の趣味と異なる、ってことか。
【参考リンク】
日本語公式サイト

ここからは、未だ観ていない方は読まない方が良い。
特にネタバレ、って訳じゃないけど、文章の雰囲気から内容を察してしまうかもしれないので。


さて、リドリー・スコット作品なので、細かいところまで凝った迫力ある映像だった。(R15+指定)
恐怖の盛り上げ方も巧い。
ただ、前作=つまり初回「エイリアン」では、恐怖そのものを描こうとした、と言われた。
今回も、それを期待した。
でも、途中から「エイリアン2」のようなアクションになった。
リドリー・スコット作品なのに、これでいいの?(私の思い込みと思い入れ?)
それと、このエンディングはアレだな…。
初回の「エイリアン」に繋がるから、このような終わり方なんでしょうね。
でも、すっきり感はない。
プロローグが長くて、すぐ本編に入らなかったけど、途中で、伏線の意味が分かってくる。
だから、このエンディング…なのか。(続編あるかも?)

【覚書】
初回ノストロモ号の物語は西暦2122年
今回コヴェナント号の物語は2104年
プロメテウスの物語は2093年。

【おまけ】
途中で「フリークライミングじゃないからロープをつける云々」のセリフが出て来るが、
これは、「フリーソロじゃないから…」の誤訳か?(日本語吹き替え版)
アレックス・オノルドの影響?

【参考】
町山智浩 『エイリアン: コヴェナント』を語る - miyearnZZ Labo


「この世界の片隅に」

2017年09月16日 21時41分37秒 | 映画(一般)


「この世界の片隅に」

映画館でも観たけれど、ブルーレイになったので、再度観た。
やはり、良かった。
風景が美しい。


公式ウェブサイト


「この世界の片隅に劇場アニメ公式ガイドブック」

2017年08月26日 19時22分51秒 | 映画(一般)


「この世界の片隅に劇場アニメ公式ガイドブック」

公式ガイドブックなので、情報量が多い。
地図も多くて、訪問した際の参考になる、と感じた。

P26
【広島市江波】(えば)
すずの実家・浦野家のある場所。江波はかつては広島湾に浮かぶ江波島だったが、干拓により明治時代には舟入と地続きになった。

こうの史代さんへのインタビュー…左手で描いたこと
P46
最初から決めていました。
左手で背景を描くことも決めていたので、連載を始める前から左手でペンを使う練習をしていたんですよ。(う~ん、ここまで準備していたとは思わなかった)






【ネット上の紹介】
クラウドファンディングで話題沸騰のアニメ『この世界の片隅に』は、どのように作られたのか?その裏側を徹底解説した公式ムック!片渕須直監督、のん(すずさん役)をはじめとしたスタッフ&キャストインタビュー。映画化への道のり/ビジュアルストーリー/設定・原画・背景画ほか。
イントロダクション
『この世界の片隅に』とこうの史代
映画化への道のり
人物紹介
ビジュアルストーリー
インタビュー 北條すず役 のん
インタビュー 北條周作役 細谷佳正
『この世界の片隅に』の片隅を読む
映画に出てきた衣装たち
映画に出てきた食べ物たち〔ほか〕


「フェリシーと夢のトウシューズ」

2017年08月16日 09時05分45秒 | 映画(一般)

急に映画が観たくなった。
(時間調整の意味もあった)
選んだのが「フェリシー」。
なかなか良かった。特に、練習シーン。
「アナと雪の女王」より格段に面白いと感じた。
(内容もレベルも高いのに、広い映画館に観客数人…どうして?)

【参考リンク】
映画『フェリシーと夢のトウシューズ』公式サイト|2017年8月12日 新宿 ...


片渕須直作品

2017年01月26日 21時56分48秒 | 映画(一般)

片渕須直監督の「この世界の片隅で」が良かったので、他の作品を観てみよう、と。
「アリーテ姫」2000年
「マイマイ新子と千年の魔法」2009年

「アリーテ姫」は東映の雰囲気を感じる佳作である。
「マイマイ新子と千年の魔法」は、技術的にも完成されている。
どちらも面白かったが、一般ウケじゃなく、マニアウケ。
ヒットした「この世界の片隅で」との違いは何か?
…なにより原作が良かった。そこが違う。
忠実に再現するだけでもヒットしたと思う。
片渕須直監督は、さらにプラスアルファの表現も加えた。
そこが高評価+興行としても成功した理由と思う。





“この世界の片隅に”

2017年01月16日 21時02分52秒 | 映画(一般)


年末、観に行った「この世界の片隅に」が、キネマ旬報1位になった。
さらに、クローズアップ現在でも取りあげられた。
次のとおり。

“この世界の片隅に”時代を超える平和への祈り


「この世界の片隅に」

2016年12月31日 07時33分14秒 | 映画(一般)

アニメ「この世界の片隅に」を観てきた。
これはすごい、お薦め!
全編至福映像超絶技巧作品。
この作品を観のがしていけない。
映画館でエンディングが流れても、誰も席を立たない、ざわめきも無い。
皆さん、静かに余韻にひたっていた。
私のオールタイムベストは、「千と千尋」「Ghost In The Shell」の双璧だが、本日から、この作品も加えることにする。

映画「この世界の片隅に」公式サイト

【おまけ】
映画化されたときから観たかったが、最初限られた映画館でしか上映しなかった。
梅田まで出かけるのは時間的に無理だな…DVDになるのを待つか、と。
しかし、口コミで評判が高まり、近くのイオンシネマでも上映してくれた。
おかげで観ることが出来た。ありがたいことだ。
【おまけ】2
個人的には、原作にあるリンさんのエピソードをもっと入れてほしかった。

今年のブログは、これにてオワリ。
また、来年もよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください。


May the force be with you.

2015年12月31日 10時20分52秒 | 映画(一般)


レイ(デイジー・リドリー)


カイロ・レン(アダム・ドライバー)

先日、観に行ってきた。
砂漠の惑星・ジャクーで暮らす少女・レイがBB-8と出会ったことから怒濤の幕開けとなる。
BB-8は、ルークの所在を示した地図データを持っていた為、帝国軍に狙われている。
全編、オマージュの嵐。
2時間たっぷり楽しめた。

【思い起こせば・・・】
初回「スターウォーズ」が公開されたのは1977年。
当時私は学生で、お金も無かったが、映画館まで足を運んだ。
映像に圧倒されたのを思いだす。
あれから40年近く過ぎたのかと感慨深い。
これほどシリーズが続くとは思わなかった。

【決め台詞】・・・旅立つレイに、レイア姫が言うセリフ

“May the force be with you.”

2015年も、あとわずか・・・今年のブログをこの言葉で締めくくりたい。


【参考リンク】
ディズニー・日本向け映画情報サイト(日本の旗)

【各種の割引】割引を利用して安く上げたいし、且つ、空いている時にゆったり観たい。

ハッピーファースト 毎月1日、映画ファンのために1,100円均一で!
映画の日 12月1日は1,000円均一で!
ハッピーマンデー 毎週月曜日、全作品1,100円均一で!
ハッピー55(G.G) 55歳以上の方は、毎日全作品1,100円均一で!
ハッピーモーニング 平日朝10時台までに上映を開始する全作品が1,300円均一で!
ハッピーナイト 毎日20時以降、上映の全作品1,300円均一で!
夫婦50割引 どちらかの年齢が50歳以上のご夫婦さまは、
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「ジュラシックワールド」

2015年08月14日 20時16分57秒 | 映画(一般)

ジュラシックワールド上映中。
予告編を観ていたら、急に観たくなった。
さっそく観てきたが、もし子どもが観たら夢でうなされるかも。
1993年、シリーズ第1作も映画館で観たが、その時の驚きを思いだした。
(朝1番で観たら1800円→1300円と、500円割引だった)

【参考リンク】
映画『ジュラシック・ワールド』公式サイト大ヒット上映中!


「レ・ミゼラブル」ユーゴー

2013年06月25日 21時38分01秒 | 映画(一般)

 
「レ・ミゼラブル」ユーゴー/作 豊島与志雄/訳

DVDで「レ・ミゼラブル」を観た。
迫力の映像で、音楽も良かった。

私が中学生の時、国語の教科書に、「レ・ミゼラブル」の抜粋が載っていた。
担当の先生が、「私は豊島与志雄さん訳の岩波文庫版を読んだけど、とても面白かった」、と。
そこで、さっそく私も購入して読んだが、途中で挫折。
高校生になって、再度トライして読了。

この作品の見所は2カ所ある。
①ジャン・バルジャンとコゼットが出会う森のシーン
②ジャン・バルジャンがマリウスをかついでヘドロの地下道に踏み込むシーン
私の頭の中では、そのシーンが完璧な形で、何度もリピートされてきた。
その為、(当然)私の映像と異なる映画のシーンには、少しがっかりした。

曰く・・・森はもっと暗く、深いはず。
コゼットの持つ桶はもっと大きいはず。
コゼットはもっと、辛そうに桶を持っているはず。
ジャン・バルジャンは、コゼットにそっと近づき、その大きな桶を持ってやる。(おぉ、感激!)

・・・とまぁ、色々クレームを付けたけど、原作と映画は異なる。
無理を言ってもしかたない。
映画ではコゼットもマリウスも、エポニーヌやファンティーヌに喰われていた。
ピュアなキャラクターは陰翳のあるキャラクターに負ける、という法則か?

PS
なお、ファンティーヌが歯を売るシーンがあるが、原作では奥歯でなく、前歯だったはず。ファンティーヌが前歯の無い顔で歌を歌うのは、「絵」としてまずい、と判断されたのだろう。


著作権と出版権

2013年03月05日 22時19分58秒 | 映画(一般)

 
昨年、映画「テルマエ・ロマエ」が公開された。
著者のヤマザキ・マリさんは、さぞ儲かったろうなぁ、と思っていた。(大きなお世話)
ところが、今年2月バラエティ番組で、ヤマザキさんが、「テルマエロマエ」の映画化について受領した原作使用料が約100万円だった、と発言。
これがネット上で波紋をよんでいる。
「安すぎるやんけ」、と。

私は『著作権』しか知らなかったが、これ以外に『出版権』というのがあるそうだ。
つまり、著者の権利じゃなく、出版社の権利。
映画化などは、出版社の『出版権』に属するようだ。
詳しくは、ヤマザキ・マリさんのブログをリンクするので、読んでみて。
弁護士さんが説明してくれているから。(とても興味深い)

物議を醸した原作使用料100万円の件に関して

上記ブログから、印象に残った文章を転載しておく。
【出版社と著者の関係について】
「会社と従業員」という主従関係はなく、契約当事者でもあり、ビジネスパートナーでもある一方、家族や親子のような関係でもある。
この両面(ビジネスパートナーであるという側面と、ファミリーであるという側面)を、うまくコントロールして作家と接している出版社では、作家との騒動は生じません。
(この『家族』の例えは、いかにも日本的な気がする。欧米はどうなんだろう?byたきやん)


第85回アカデミー賞結果速報

2013年02月26日 22時26分27秒 | 映画(一般)

最近さっぱり映画を見ない、DVDも見ない。
でも、今年は注目作品が多いのでチェックしてみた。
第85回アカデミー賞について。次のとおり。

第85回 アカデミー賞特集 全結果速報!