「蜃気楼家族」沖田×華
読み応えがあった。
自伝マンガ、自身の家族→一家離散→家族崩壊が描かれる。
「32万だって」
「え?意外に安くない?」
「ちがう!日給だよ」
水商売の仕事は「お水の女」と言われるように
風俗系の仕事をしている人は「お風の女」と呼ばれる
一般の小説やマンガにはよくある結末だけど、まさか本作品でこの結末は予想していなかった。びっくり!
著者の地元・魚津が舞台。
地方都市、若者コミュニティ、ってこんな感じなの?
【ネット上の紹介】
NHKドラマ化、大ベストセラー中の『透明なゆりかご』の沖田×華は、こうして漫画家になった! 沖田×華の、まんが道!!そして離散した家族の現在は? 失踪した父の行方は!? 怒濤・感動の大団円。10年にわたって続いた自伝エッセイ漫画、遂に完結。 私は、なにをするか決められないまま、なんとなく東京に出てきて、漫画家・桜壱バーゲン氏のアシスタント見習いになり、桜壱さんの紹介で出版社を紹介してもらうが、なかなか漫画は仕事にはならない。画力もないため、漫画の道は険しかった。弟に長男が生まれ、まっとうな家族をつくり始める。母は相変わらず買ってやったマンションに住もうとしない。父の消息はたまに人づてに聞いたが、もう17年間、会っていなかった…。離散した家族は、父以外、辛うじてつながっていたが、それぞれが新しい家族関係を模索し始めていた。そして突然、嵐のように巻き起こった感動の結末!