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「悪魔のような花婿」シリーズ再読

2023年06月05日 18時24分12秒 | 読書(小説/日本)

「悪魔のような花婿」シリーズを再読した。
次の10冊からなる。

「悪魔のような花婿」
「遅れてきた求婚者」
「薔薇の横恋慕」
「ダイヤモンドは淑女の親友」
「愛と誘惑の黄金宮」
「魔女たちの仮面舞踏会」
「魔法使いの恋人」
「薔薇の祭典」
「エメラルド島の花嫁」
「プリンセス・フェスティバル」

「遅れてきた求婚者」P206
先ほど聞こえていた「シャキーン・・・・・・シャキーン・・・・・・」という物騒な金属音は何かと思ったら、尼が首にかけていた銀鎖を打ち鳴らす音だった。
悪魔や魔のものは大きな金属音を嫌うとされているので、聖職者は知らない場所に入るとき、身につけている装身具をそのように鳴らす習慣があるのである。

「薔薇の横恋慕」P98
「子どもたちは天使ではないわ。誰の中にも良い芽と悪い芽がある。周囲がせっせと悪い芽に水をやっていたら、その中でそちらが大きく育ってしまうのは当然のことよ」

「薔薇の横恋慕」P139
マザーフィールドの領地を治めることになった夫に若きモード・パイパーが求めたものは、領民たちへの慈悲の心、仕事への情熱、家族への愛情、妻への誠実さといったものだった。
 その全てを完璧に満たしてもらえるとは彼女自身も思っていなかっただろう。だが、ただの一つも与えられないとはさすがに考えなかったはずだ。

「薔薇の横恋慕」P151・・・誤植
(誤)――ヒューを遅い、紋章印を奪った
(正)――ヒューを襲い、紋章印を奪った

「ダイヤモンドは淑女の親友」P273-4・・・エリザベス登場
「そんなに疑うなら彼に直接聞いてみればいいんだわ。――『あなたは本当に記憶をうしなっているんですか、ウイリアム』」
ジュリエットを膝に乗せている娘がいきなり古語ではなしかけてきた。
「『ええ、そうです。あなたの発音はとってもきれいですね。エリザベス』」
(中略)
(エリザベスは順序で言えば11番目の子どもか。ジュリエットと一番仲のよかった姉――シャムロックの修道院に入ったというのはこの子だな。賢そうな顔立ちのきれいな娘だ)

「愛と誘惑の黄金宮」P260
(誤)――ジュリエットを急いで彼に駆け寄った。
(正)――ジュリエットは急いで彼に駆け寄った。

「魔女たちの仮面舞踏会」P194レディ・エリノアのセリフ
「それを否定するつもりはないわ。私は愛を感じたことはないけれど、愛の存在を主張する人々が全員揃って嘘を言っているとも思わないから。幽霊のようなものね。ある人は確かに見たと言い、ある人はただの幻だと言う……。(後略)」

「魔女たちの仮面舞踏会」P204ジュリエットのセリフ
「でも、あの、生意気なことを申すようですけど、わたしにとって、愛の存在を疑うことは自分を疑うことと同じように思われます、王妃さま。両手をながめて、これは本当に自分の手なのかと考えるような・・・・・・わたしは家族から惜しみない愛情を与えられて育ちましたし、それは確かにわたしの一部になっていると感じますの。愛など幻だと否定したら、それを一部としているこのわたしも幻ということになってしまう気がします」 

「魔女たちの仮面舞踏会」P205エヴァンジェリン王妃のセリフ
「愛はたくさんの顔をもった怪物だわ。微笑みを浮かべた美しい顔だけを探すから、愛が見えないのよ」

「魔法使いの恋人」P227
スープの味を知るのに鍋1杯のスープを飲みほす必要はない、という理屈もわからなくはない。最初の1匙2匙でそれが自分の口に合うかどうかは判断できるものだ。

「たんぽぽと卵」P255
「落ちたらまた受ければいい」
 リオンは言った。
「それでもだめなら、他の場所で、あなたにふさわしい他の道を新たに探し始めればいい――エリザベス・スプリング」
 初めて彼からその名前で呼ばれ、エリザベスがかすかに目を見開いた。
(エリザベスを主人公としたスピンオフを読みたい)

【参考リンク】1
「悪魔のような花婿」シリーズ再読

「嘘つきは姫君のはじまり」再読