【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「親を、どうする?」小林裕美子/滝乃みわこ

2017年10月12日 20時50分12秒 | 読書(介護/終活)


「親を、どうする?」小林裕美子/滝乃みわこ

日本のマンガは奥が深い。
あらゆるジャンルの作品がある。
本作品により、年老いた親への心構えをシミュレーションできる。

「ねえ、看護師さんの声、大きいんだけど」
人の死が、こんなにおおっぴらでいいのだろうか


みんな、消化しきれてないものがあるのね

【参考リンク】
立ち読みする

【参考リンク】2
小林裕美子ホームページ - 公式サイト
小林裕美子blog - 公式ブログ

【ネット上の紹介】
うちの母も、もう本格的に「おばあちゃん」なんだな……。「親の老い」に向き合う女性たちを静かに描く感動作。


「冗談新選組」みなもと太郎

2017年10月10日 20時27分45秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「冗談新選組」みなもと太郎

新撰組と忠臣蔵の2編が収録されている。
ややこしい時代を、ますますややこしくした」というフレーズが素晴らしい。

P149
四十七士に上品な武士言葉を使わせている現在の忠臣蔵からは、彼らの情念、行動の美学、その本質は見えてこないのではないか。
……というのが、僕に『仁義なき忠臣蔵』を描かせることになった、そもそもの動機なのであります。

忠臣蔵はテロなのか?
P187
テロリストは孤独でなければならず、何の見返りも求めてはならず、かつ公共の利益と正義を貫くものでなけらばならない……というのが、僕の考えるテロリストの条件ですから。
 男を上げる、家名を上げる、みんなを見返す、などという動機はすべて不純であり、テロリズムに反します。

【ネット上の紹介】
冗談新選組
冗談新選組・ギャグ注
対談 三谷幸喜×みなもと太郎―ややこしい時代をますますややこしくした男たち
仁義なき忠臣蔵
三谷幸喜氏、愛読!ややこしい時代を、ますますややこしくした男たちの真の姿に面白おかしく迫る、新撰組マニア必読の一冊です!


ポンポン山▲678.9m

2017年10月09日 21時51分34秒 | 登山&アウトドア(関西)

久しぶりにポンポン山に登ってきた。
(夏の間は暑くて登る気分にならなかった)









新名神、まだまだ工事中…いつ完成するのだろう?


秋桜

2017年10月08日 18時44分33秒 | お出かけ

毎年恒例、万博公園の秋桜を観に行ってきた。













「氷の靴 ガラスの靴」(6)荻原規子

2017年10月07日 22時08分55秒 | 読書(小説/日本)

Sarisari















「氷の靴 ガラスの靴」(6)荻原規子

これで最終回。
本作品は、12月に単行本化されるようだ。
本編だけでは、1冊にするにはページ数が足りないように思う。
もしかしたら、書き下ろしの短編が追加されるかも。
「樹上のゆりかご」のように。
その時は、アンジェリカ目線?

P89
ふと思った。昔話のお姫様たちは、本当に王子様と結婚することを望んだのだろうか。ただ、自分の現状を打開したかっただけではないだろうか。


「鬼平犯科帳」(16)池波正太郎

2017年10月07日 21時15分13秒 | 読書(歴史/時代)


「鬼平犯科帳」(16)池波正太郎

シリーズ16冊目。
次の6編が収録されている。

「影法師」
「網虫のお吉」
「白根の万左衛門」
「火つけ船頭」
「見張りの糸」
「霜夜」

【ネット上の紹介】
新婚の同心・木村忠吾の惚けぶりは延々綿々、平蔵の皮肉も通じない(「白根の万左衛門」)。一方、妻子を失って以来、独り身の同心・小柳安五郎は、平蔵の指示で、女賊と乱行を続ける同僚の監視を続けていた(「網虫のお吉」)。部下たちの思惑に平蔵の決断が冴える。ほかに「影法師」「火つけ船頭」「見張りの糸」「霜夜」の全六篇を収録。


「総理の値打ち」福田和也

2017年10月06日 21時25分21秒 | 読書(昭和史/平成史)


「総理の値打ち」福田和也

明治維新からアベノミクスまで、歴代総理を100点満点で評価する。(なんという暴挙!)
一番高い点数が伊藤博文91点
一番低いのが近衛文麿17点(なっとく!)

最近の総理では…(全員、点が低い)
野田佳彦38点
菅直人25点
鳩山由紀夫26点
麻生太郎30点
福田康夫28点
安倍晋三(第一次27点、第二次50点)
小泉純一郎58点
森喜朗30点
小渕恵三49点
橋本龍太郎47点
村山富市28点
(少しとんで、後は有名どころをピックアップ)
竹下登61点
中曽根康弘40点
田中角栄57点
佐藤栄作72点
池田勇人62点
岸信介81点

P4
カリスマ性が、人気取りのため、正論迎合のためだけに使われ、権力が権力維持に汲々としている。これこそが、今の日本政治の有様だろう。

伊藤博文について
P14
その病的ともいうべき好色が話題にのぼることが多い。実際、現在の価値観からすれば、伊藤は総理大臣を務めるどころか、性犯罪者として糾弾されるべき存在かもしれない。

吉田茂について
P116
ワンマン宰相として、国内的にはその傲慢、独走が指弾された宰相は、アメリカにたいしては「イエスマン」の域を出なかった、と多くの人が証言するところである。

岸信介について
P137
新官僚の1人として第一次大戦敗戦後のドイツに学び合理化運動を提唱、大不況下での生産性増強に道を開き、満州国の産業担当として官民共同の産業育成政策を成功させた。この満州方式が、戦後日本の産業立国の基盤となった。経済優先といいながら、産業も金融もわからなかった吉田とは雲泥の差である。

【ネット上の紹介】
一体、いつから日本の政治はこんなにダメになったのか。そもそも、かつて日本にはすぐれた指導者がいたのだろうか。そんな疑問に答えるべく、伊藤博文から安倍晋三まで、歴代首相全62人の経歴、人柄、功績を百点満点で採点。明治維新からアベノミクスまで、日本の近現代史の局面における責任の所在を炙り出す。井上馨から小沢一郎ら、首相にはなれなかった実力者列伝も併録。
1 議会政治のはじまり
2 政党政治の黄金時代
3 政党政治の終焉
4 第二の建国
5 矮小化のはじまり
6 政治の機能喪失


「生と死の分岐点」ピット・シューベルト/黒沢孝夫/訳

2017年10月05日 20時58分00秒 | 読書(山関係)


「生と死の分岐点」ピット・シューベルト/黒沢孝夫/訳

1997年、日本で出版された作品。
(今ごろ、と言われそうだけど読んでみた)
様々な山の事故を取り上げている。
トラブル百科全書と言ってもいい内容。

感想だけど、「思い込み、勘ちがいの事故が多い」、ってこと。
冷静に考えたら、「そんなことせんやろ」ってのも少なからずある。
これは防ぎにくい。
セルフ解除の順番を間違えたら命取りだけど、起きている。
地上にいるなら、ビレイヤーとクライマー両者の相互チェックで事故はかなり防げる。
二人が同時に勘違いする事は、まず無いから。
でも、終了点に着いて、残置カラビナがなく、リングに通して懸垂となった場合、一人でチェックして降りなければならない。(海外の岩は、残置カラビナが無い場合が多い)
念には念を入れて、指さし、声出ししても良いだろう。

P77
ロープにバッテリー液がかかって、簡単に切れてしまった話が載っている。
化学物質にロープは弱い、と。

P112
ブーリン結びがリング負荷に適していない、と。

P115
1992年にザンクト・ペルテンで行われたワールド・カップで起きた。
イタリア人の競技者が8メートルの高さから落ち、そのまま床まで墜落(グランド・フォール)したのだ。ロープは中間支点から中間支点へと蛇のようにうねうねと落ちてきた。またもやブーリン結びがほどけてしまったのである。墜落者は両足に複雑骨折を負った。
 これを受けて競技審査員会は以後の参加者に8の字結びでアンザイレンするよう義務づけた。するとフランス人クライマーの間からそんな結び方は知らないとの抗議が出たため、ワールド・カップで何回も優勝し、世界選手権とヨーロッパ選手権で2位になったイザベル・パディシェや、世界選手権、ワールド・カップ、ヨーロッパ選手権の総合チャンピオンに何度もなっているフランソワ・ルグランなどの男女クライマーのロープを審査員が結んでやらなければならなかった。その後国際的クライミングコンペで「8の字結びに限定する」と決められた。(私も、この頃からブーリンから8の字に変えた記憶がある。今も8の字だ。負荷がかかると解きにくい欠点があるが、解けやすいより良い。それが最優先事項だから。結びに対する強度は、体重に対してだから、一般のフリーに対してのフォールでは、特に問題はないと思う。関連図書として、山岸尚将さんの「教科書になかった登山術」のP27を読んでみて。著者は、それでもブーリンを使っているそうだ。人それぞれこだわりがある。関係ないけど、ルグラン、パティシェも懐かしい名前だ。昔、パティシェが岩場で登っているの見たことがあるが、超巧かった)

P135
ロープメーカーのエーデルリット社の調査によると、トップロープによるロープの消耗と損傷は、普通の登り方と比べると何倍も(ことによると10倍も)激しいとのことである。

落石に関して、Ⅲ級以上のルートでは、単純過失はその責任を問えない、と。
P200
山と岩壁で行動中の登山者やクライマーは、安全な平地を去り、自らの意志で山に付属する危険を受け入れたのである。落石もその1つであり、これには他者によって誘発された落石も含まれる。なぜならどれほど注意深くロープ操作をしていても、石を落としてしまうことがあるからである。したがって落石の危険に対しては各自がその責任を負うことになる。あるルートを後続パーティとして登っていく場合には、この原則は特に重要である。(もし、子どもを岩場につれていくなら親はヘルメットを用意した方が良い。なぜなら、「ラクッ」と叫んでも、子どもは状況判断できないから。連れてこないのが一番だけど)

【疑問】
本書では『エクスプレス・スリング』という言葉が何度も登場する。
日本では、あまり一般的ではない。
『ヌンチャク』あるいは『クイックドロー』と訳した方が分かりやすい。
厳密には、両者は異なるけど、ボルトにエクスプレス・スリングだけセットして登る人いる?
第一セット出来ないし。

【ネット上の紹介】
山岳遭難の数々を詳細なデータ分析と用具・技術の検証を通じて赤裸々に再現し、その予防策と対処の方法を提言する。
天候悪化―急変したときの危険性
落雷―自らが避雷針にならないために
ロープ―ハイテク時代とはいえ、なお切断の危険が
化学薬品―犯罪事件の謎解きのような事故
カラビナ―なぜ簡単に壊れるのか
アンザイレン―ハーネスがかかえる構造上の問題点
ブーリン結び―どうして使われなくなったのか〔ほか〕


山伏体験

2017年10月04日 21時35分01秒 | 読書(山関係)

山伏体験が人気、という記事。
「RDG」でも重要な位置を占める山伏。
いつか時間ができたら、やってみたい。


「原爆供養塔」

2017年10月04日 21時28分23秒 | 読書(昭和史/平成史)


昨年「原爆供養塔」を紹介した。→「原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年」堀川惠子
その作品に登場するのが佐伯敏子さん。
10/3未明心不全で亡くなられた、と言う記事。


「心がすっと軽くなるボケた家族の愛しかた」長尾和宏/丸尾多重子/北川なつ

2017年10月03日 20時29分07秒 | 読書(介護/終活)


「心がすっと軽くなるボケた家族の愛しかた」長尾和宏/丸尾多重子/北川なつ

介護について、コラム、コミック、Q&Aと分かりやすく解説してある。
高齢化が進むにつれ、「介護コミック」のジャンルが定着するかも?

母の通夜の席で「リンゴ、リンゴ、リンゴ~」と歌い出した妻。
「お義兄さん、これうちらが小さいころに、お母さんがよく歌ってくれた歌やわ」

「嫁の世話になんてならないから!」と口癖の義母(元・教師)がボケた。
そりが合わなかったのに、介護大丈夫?

【ネット上の紹介】
今までつらかったなぁ。よしよし、もう大丈夫やで。2万人が駆け込んだ!カイゴおばちゃんのお悩み解決コミックエッセイ。家族の介護にがんばっている、あなたへ―。

1 母を介護
2 夫を介護
3 義父母を介護
4 妻を介護
5 父を介護
6 遠距離で介護


シーボルトの日本博物館

2017年10月02日 19時45分01秒 | お出かけ

みんぱく開館40周年記念特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」 
みんぱく開館40周年記念特別展「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」に行ってきた。
開館40周年記念特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」
(2017年8月10日(木)〜2017年10月10日(火))
写真撮影禁止なので、写真はない。
その代わり、いつもの「みんぱく本館」の展示物を撮ってきた。
















「3月のライオン」(13)羽海野チカ

2017年10月01日 21時06分43秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「3月のライオン」(13)羽海野チカ

シリーズ第13巻目。
10月14日からアニメ「シーズン2」が始まる。(毎週土曜午後11時)
帯の宣伝は、「それ」である。

さて、今回の盛り上がりは、島田八段と林田先生があかりさんをはさんでの三角関係。
まさか、この展開になるとは思わなかった。

「銀座はこの店でも座るだけで5万だからなぁ~」
「うちは良心的なお店ですよ。座るだけならたったの2万ですもの」
「もうっ、おばさままで」

後半の盛り上がりは、このトーナメント

【ネット上の紹介】
三月町の夏まつりで島田と初めて出会い、あかりと林田は、思いがけずそれぞれに転機を迎えることに。8月に開催される真夏の戦い・東洋オープンで、二海堂は“宗谷を倒した男”になるべく負けん気をたぎらせる。彼の指す将棋の駒音が、零や宗谷や滑川達、他の棋士達の胸中にまで響き渡っていく。