八日目の蝉
2011年/日本
ある女の存在証明
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
決して出来が悪い作品ではない。女優陣の熱演や美しい小豆島の風景など見どころはたくさんある。妻の秋山恵津子を夫の秋山丈博が近くの駅まで車で送り届けるためにまだ6ヶ月にしかならない恵理菜を自宅に一人残してしまうという常識では考えられないシーンは、この夫婦が様々な問題を抱えているという暗示として捉えることが可能だとしても、ラストで21歳になった恵理菜が野々宮希和子と写真館で撮影した写真を発見するシーンは恵理菜が野々宮希和子と過ごした幸福な4年を確認する重要なシーンになるはずなのであるが、実はその前に恵理菜と野々宮希和子の2ショットの写真が佳作として新聞に掲載されており、その写真が手がかりとなって野々宮希和子は逮捕されて恵理菜は保護されたはずである。つまり21歳になる恵理菜はすでに自分が野々宮希和子と一緒に松明を持って笑顔でいる幸福な時期を確認しているはずなのだから、写真館の現像液の中で浮かび上がる2ショット写真のドラマテックな効果が希薄になってしまっている。これは脚本よりも、新聞に掲載された写真に恵理菜の顔まではっきり写してしまった演出に問題があると思う。
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放射能に関する問題はともかく、やはり菅直人が決して首相としてではなく、人間として
ダメだと思う理由は彼の言動のいい加減さにあるのだが、それはただのいい加減さでは
なく、東日本大震災の被災者向けの仮設住宅に関して政府内で事前調整しないままに
「私が強く指示すれば実現できると、私なりの見通しで言った」と、菅直人が強く指示して
実現した事など今回の大震災で一つとしてないにも関わらず根拠もないまま言ってしまう、
あるいは全く面識の無い小佐古敏荘東大大学院教授を「大変高い知見をお持ちの方だと
聞き、推薦者の見方を尊重して」任命してしまい、更に一番大切であるはずの辞任理由を
「私は予定を決めてお会いするかどうかを決めようと思ったが、結果的に辞表を置いて
いかれた」として訊ねないまま辞めさせてしまうという能天気さである。別に小佐古敏荘は
死んだわけではないのだから、今からでも理由を訊ねて今後の政府の放射能対策の
参考にするべきではないのだろうか? 何をすれば良いのか全く分かっていない人が今、
日本の首相でいることが、地震、原発と並ぶ日本が抱えている3大危機なのである。