冬の小鳥
2009年/韓国=フランス
頼みになる強気
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
この作品のラストシーンに希望が見て取れるというレビューを多々見かけるのであるが、残念ながら私にはこの作品の最初から最後まで希望など全く見出すことができなかった。
主人公のジニは父親と継母の間にできた赤ん坊を安全ピンで刺したと誤解されたことでソウル郊外にあるカトリックの児童養護施設に無理やり入所させられ、孤立していた時にようやく友達になったスッキとは一緒に養女になってアメリカに行こうと約束していたのであるが、結局、スッキだけが養女としてアメリカへ行くことになり、唯一の友人に裏切られることになる。足が悪いイェシンが大好きな男性にふられるように性格が悪くては養女に選ばれることはない。
ジニは傷ついた小鳥をスッキと一緒に大人には知られないように世話をするようになるが、雨にうたれた小鳥は死んでしまう。一度は小鳥を土に埋葬するが、ジニの家族が元々住んでいた家から引っ越してしまい今はどこにいるのか分らないということを院長から聞かされた時には、埋葬した小鳥を掘り出して代わりに自分自身を埋葬することにするのであるが、結局死にきれない。
そして遂にジニ自身が施設を出て、養父母のいるフランスへ行く日が来るのであるが、よくよく見るとここは不思議なシーンである。
スッキがアメリカ人の養父母にもらわれる時には事前に数回会ってお互いの相性を確かめていたはずなのだが、何故かジニは養父母と一度も会うことなく異国へ一人で行かされることになる。養父母の性格さえ確認しないことは養子縁組のやり方として極めて不自然で、はっきり言ってしまうならば、ジニは児童養護施設に捨てられたのである。
しかしこのように全く救いのないストーリーでも素晴らしいと思える理由は、人形をズタズタに引き裂くことを厭わず、このような逆境の中でも自殺することなく、一瞬だけでも作り笑顔をして施設を後にするジニの気の強さが信じるに足りるものだからであろう。
リベルタンはフランス政界の伝統?(産経新聞) - goo ニュース
仏大統領夫人が妊娠…サルコジ氏の父親が明かす(読売新聞) - goo ニュース
フランスのリベラシオン紙のジャン・カトルメールのブログによると「フランスでは嘲笑
で済まされる振る舞いも、アメリカでは職業生命の終わりだ。『郷に従う』べきだった」と
指摘しているようだが、大衆紙パリジャンの電子版世論調査でドミニク・ストロスカーンの
「政治復活あり」との回答が31・7%もあったようで、どうやらこの程度の女性に対する
性的虐待はフランスでは許容範囲らしいことに驚きを通り越して呆れてしまう。それに
加えて政敵(性的?)とされているニコラ・サルコジ現フランス大統領の妻カーラ・ブルーニ
が妊娠していることがこのタイミングで発覚した。まるで来年の大統領選挙を見越して
サルコジ本人の“清く正しいセックスをしてますアピール”に見えて笑える。