豆富小僧 3D
2011年/日本
豆腐で掴むバランス感覚
総合
100点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
時々びっくりするような偶然がある。同時期に公開されているディズニー作品『少年マイロの火星冒険記』(サイモン・ウェルズ監督 2011年)は主人公のマイロが「ママなんかいないほうがずっといいよ!」と言ったことから物語が始まっていたが、『豆富小僧』の物語の始まりは‘ママ’が豆富小僧の父親である‘見越し入道’に代わっただけである。
しかし物語の内容は『豆富小僧』の方が分かりやすい。豆富小僧は妖怪であるにもかかわらず人間を驚かせることが苦手で、父親から「出来損ない」「おから頭」と罵られてばかりいるのであるが、それは豆富小僧が両手で豆腐を持っていなければならず、あらかじめ争うことを禁じられているからである。ただ豆腐を持っていればいいわけではない。柔らかくて崩れやすい豆腐を持ち続けるためにはバランスを保たなければならない。それは自然を挟んで対立する人間と妖怪の間で豆富小僧が何とか双方のバランスを保とうと試みる比喩として描かれている。
人間の自然に対する奢りにつけこみ人間に取り憑いた狸一族の親分である芝居者狸が気象制御装置S.O.R.A.で台風を消滅させようとするのであるが失敗してしまう。その自然に対する恐れが妖怪という姿で人間を救う力になるという屈折した秀逸な描写は東日本大震災を経験した後では身にしみる。特に、人を一人助けるだけでも自らが犠牲にならざるを得ないというところは身につまされる。
それほど期待していなかったが、総監督の杉井ギサブロー独特の作画の寂寥感もうまく表現されており、日本初の3D長編オリジナルアニメとして成功していると思う。
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今回の日月警備保障の立川営業所からの約6億400万円の強盗事件は、新たな情報が
出てくるたびに怪しさが増してくる。当番の社員は1人だけで、防犯システムは社員の動き
に反応してしまうために動かしていなかったというし、犯人が侵入してきた北側にある
腰高窓は半年ほど前から鍵が壊れていたというし、犯人たちは防犯カメラの撮影範囲を
事前に把握して死角に車を止めていたらしい。これで思い出す事はウサマ・ビンラーディン
の殺害に関してアメリカとパキスタンが事前に密約を交わしていたと報道したイギリスの
ガーディアン紙の記事である。内部の事情に詳しい人物が関与したというよりも内部に
共犯者がいるとみるべきであろう。日月警備保障が窃盗事件に遭遇するのは3回目だし。