MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

東海地震を待ち焦がれる男

2011-05-07 19:35:30 | Weblog

首相唐突また保身? 浜岡、訴訟怖さからの「クセ球」 菅降ろしの機先制す(産経新聞) - goo ニュース

 それにしても昨日の菅直人の緊急記者会見にはがっかりさせられた。遅きに失した感は

あるもののようやく自分の力量を冷静に判断できるようになり、「国民の皆さまに重要な

お知らせがあります」と菅直人が切り出した時には早まって「お疲れ様」と心の中で呟いて

しまったのであるが、「私は首相として…」と続けた時に、これは首相の辞任会見ではない

のだとようやく気がついた。思い込みというものは怖いものである。御前崎市長の石原茂雄

が「話が唐突過ぎて言葉が出ない。海江田万里経済産業相と5日に会って話したばかりだ。

地元の意見をよく聞いて3号機の運転再開を判断すると言っていたのに4、5号機も止める

なんて」と述べているように、この件に関して菅直人は事前に協議した形跡はないようで、

ただの思いつきであるならば当然その後の対策は何も講じていないのであろう。だから

この菅直人の“保身術”が“英断”とみなされる唯一の可能性は実際に東海地震が起きた

時だけである。間違いなく菅直人は東海地震を待っていると思う。


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『少年マイロの火星冒険記』 70点

2011-05-07 00:31:37 | goo映画レビュー

少年マイロの火星冒険記

2011年/アメリカ

ネタバレ

火星という‘修羅場’

総合★★★☆☆ 70

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 結局この作品は何が言いたいのかよく分らないのは観客だけではなくて配給会社もプロモーションに困っているようで、主人公の9歳のマイロが「ママなんかいないほうがずっといいよ!」と酷いことを言って傷つけてしまい、その夜火星人にさらわれてしまったママを助けるまでの感動の物語とか、地球人とは違う火星人の秘密とか、あるいは物語の内容ではなくてモーションキャプチャーという撮影方法による精密なアニメーションを売りにしようともしているようであるが、‘火星冒険記’と銘打っている割には新味が無く、青みを基調とした映像に関して言うならば同じディズニー作品の『トロン:レガシー』(ジョセフ・コシンスキー監督 2010年)のバッタもののようにも見える。
 この作品にはほとんど父親という存在が出て来ない。マイロの父親もマイロとママの‘冒険’が終わった後に出現するだけである。火星においては女性が主導権を持ち、最終処分場に捨てられる男たちはマイロが言うことをただ鸚鵡返しのように言うだけの白痴として描かれている。
 この作品の鍵となる人物がグリブルやキーではなく寧ろ総統役を担っている老女のスーパーバイザーであることを勘案するならば、『少年マイロの火星冒険記』は母性を失い子供を上手に手なずける母親に嫉妬している姑が、その能力だけを奪って優秀な母親を死に追い詰め、奴隷と化した母親だけを可愛がるという残酷な物語と捉えるべきであり、そのような内に秘めた嫁と姑の心の葛藤を、仕事で忙しいか、鈍感な父親は気がついていないのだから、子供はママの味方をしてあげて欲しいという製作者のメッセージが隠されていると思う。およそディズニー作品らしからぬテーマである故に本国アメリカでもヒットしていないようであるが、ウケなくても構わないというこのような製作者の蛮勇だけは私は買いたいと思う。


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