ガリバー旅行記
2010年/アメリカ
イギリス風アメリカ映画
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
アメリカ本国での評判が良くないのでそれほど期待せずに観に行ったのが却って良かったせいか、けっこう楽しめた。それはただ単に原作に忠実に、主人公のレミュエル・ガリバーとリリパット王国の小人の国という大きさの対比に留まらず、現代ニューヨークの住人であるガリバーと中世ヨーロッパ風のリリパット王国という時代の対比も取り入れているからだと思う。
特にパロディが秀逸で、『スター・ウォーズ』から『タイタニック』経由で『アバター』に至るまでの劇中劇のガリバーの半生の描き方や、‘中世ヨーロッパ’の中に『トランスフォーマー』風のモビルスーツを出現させるのみならず、身分の違いを気にしすぎてメアリー王女になかなか話しかけられないホレイショに対して、ガリバーが中世のイギリスの劇作家であるウィリアム・シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』のフレーズを教授してから、そのフレーズに現代のロックミュージシャンのプリンスのヒット曲「キッス(KISS)」のフレーズを繋げてしまい、更にその流れでアメリカのハードロックバンドの‘キッス(KISS)’まで登場させてしまうという出鱈目さは爽快だった。個人的にはこのようなモンティ・パイソン風のテイストが大好きなのだが、もしかしたらアメリカではイギリス的な笑いがあまり受けないのかもしれない。
不思議なのはラストでガリバーを演じたジャック・ブラックが歌っている「WAR」が字幕翻訳されていなかったことで、翻訳しなければ日本では「WAR」が反戦歌であることが分らないと思うのであるが、わざわざ字幕版を観に来る観客には翻訳は必要ないという判断だったのであろうか?
安藤4年ぶり優勝、ヨナを逆転…世界フィギュア(読売新聞) - goo ニュース
安藤美姫の優勝は素直に喜んでいいはずなのであるが、やはりキム・ヨナの2回のジャンプ
のミスがあったおかげで僅差の優勝できた感じがしてしまう。キム・ヨナの表現力は重厚さ
が加わって群を抜いているように見える。彼女の表現力に拮抗しえるのは安藤美姫では
なくて、寧ろイタリアのカロリナ・コストナーの方だと思う。表彰台でのキム・ヨナの涙の
意味が知りたい。ところで現地のモスクワでレポートを務めていたのはフジテレビの
アナウンサーの遠藤玲子だった。彼女の語学力は一流と言ってもいいと思うが、肝心の
質問自体が平凡だった。もっと選手から面白い回答を引き出すような質問をしなければ
せっかくの高度の語学力も宝の持ち腐れでしかないと思った。