これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫
2011年/日本
‘これでいいのだ文化’について
総合
70点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
子供向けアニメーションということで『少年マイロの火星冒険記』(サイモン・ウェルズ監督 2011年)と『豆富小僧』(河原真明監督 2011年)が似てしまうことは理解できるとしても、まさかマザーコンプレックスと白鳥の湖で『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』と『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー監督 2010年)が繋がるとは予想していなかった。
赤塚不二夫の人生にそれほど関心は無かったのであるが、脚本に『誰も守ってくれない』(2009年)を監督した君塚良一が関わっていたので、普通の伝記にはならないと思っていた通りに全く面白くなかった。面白くない理由は、そもそもこの作品がコメディ映画として撮られていないためで、マザーコンプレックスの塊である主人公の新人女性編集者に対するパワーハラスメントはギャグがスベっていることもあってとても正視できないものだったし、このような‘これでいいのだ文化’(『大学の下流化』 竹内洋)は‘マザコン’の集団によって引き起こされた1972年のあさま山荘事件へと繋がる。
勿論制作者サイドは赤塚不二夫を批判しているわけではなく、世相を的確に表現していた赤塚不二夫を狂言回しとして描いているのであり、この作品を観て笑えないということは、‘バカ’がちょっとほめ言葉だったあの1960年代後半から1970年代前半の‘これでいいのだ文化’の終焉を意味するのである。
視点は鋭いと思う。私は本作でピース缶爆弾が‘PEACE = 平和’の爆弾というアイロニーであることに気付かされた。しかし演出が甘いと思う。例えば『少年サンデー』を担当していた時には、堀北真希が演じる武田初美にスカートを履かせておいて、『少女コミック』に担当が変わってからズボンを履かせるというような‘コスチュームプレー’を遂行するのであるならば、ラストでウルトラマンの変身シーンで変身を遂げる武田初美には柔道着ではなくて、ウルトラマンのような赤いボンデージ・スーツを着させなければならないはずなのだが、但し「これはよくない」と堀北真希本人に拒絶されたのであるならば仕方がない。
広島の津田と達川のバッテリーが登場する意味がよく分からなかった。‘マジメにふざける’達川と、‘短い現役生活で全力投球’した津田という2面性を赤塚不二夫のイメージとして表したのであろうか?
上原さん出演番組放送、哀悼メッセージも(サンケイスポーツ) - goo ニュース
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