ラース・フォン・トリアー監督、ナチス発言でカンヌ追放 - goo 映画
カンヌ映画祭から緊急追放が発表!ラース・フォン・トリアー監督、ナチ擁護発言に「好ましからぬ人物」【第64回カンヌ国際映画祭】 - goo 映画
デンマークのラース・フォン・トリアー監督は現地時間18日の『Melancholia(原題)/
メランコリア』という新作の公式記者会見において、劇中でドイツの作曲家ワーグナーの曲
を使用している理由を語っている最中、ドイツのロマン主義からの影響を述べた後に
「長いこと自分がユダヤ人だと思っていたが、その後、ナチに傾倒した。ヒトラーの気持ちは
理解できる」と語り、それに対して記者たちが、またいつもの暴言が始まったと笑っていると、
トリアーは「OK. おれをナチと呼んでもいいよ」と発言し、ユダヤ人が建国したイスラエルに
対して「ケツの痛み」と表現し、いらつかせる問題だと言ったそうだ。私はフォン・トリアーの
作品は見ていて面白くないので、好きにはなれないし、彼が“ヒトラーの気持ちが理解
できる”ことを止めることはできないと思うが、これ程の著名な映画監督がドイツのロマン
主義の歴史的陥穽を知らないことに驚いた。何よりも自分の信念を貫けずにフォン・トリアー
が同日のうちに映画祭サイトで謝罪してしまったことが情けない。