原題:『ドラゴンボールZ 神と神』/英題:『Dragon Ball Z : Battle of Gods』
監督:細田雅弘
脚本:渡辺雄介/鳥山明
出演:野沢雅子/堀川りょう/古川登志夫/山寺宏一/森田成一
2013年/日本
戦わない方法を求めて
界王星で修行していた孫悟空の惨状を伝え聞き、破壊神ビルスの強さを悟ったベジータはブルマの誕生日パーティーという状況も考慮して戦うことを諦め、ひたすらビルスと付き人であるウイスの機嫌取りに徹するものの、ビルスとミスター・ブウとの、たかがプリンを巡る小競り合いがやがて大惨事を招くことになるところは「ドラゴンボール」らしく、前作『DRAGONBALL EVOLUTION』(ジェームズ・ウォン監督 2009年)の反省を踏まえてなのか、神と神の戦いに徹し、人間は遠くから戦いの閃光などを見守っているだけであるのだが、ラストのビルスの地球の‘破壊’に関しては、意見が分かれるところであろう。
ところでピラフとシュウとマイがブルマの誕生日パーティーのビンゴ大会のために用意されていた豪華商品が置かれていた部屋に忍び込んで一等のドラゴンボール7個の内の1つだけ盗み、その様子を目撃していた孫悟天とトランクスから逃れた後に、再びトランクスと出会ってパーティーに招待されるシーンにおいて3人とトランクスのイマジナリーラインが逆だったことが、アニメーションには非常に珍しいミスとして印象的だった。