MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『サーカス小屋の芸人たち 処置なし』

2013-04-24 23:05:53 | goo映画レビュー

原題:『Die Artisten in der Zirkuskuppel : Ratlos』
監督:アレクサンダー・クルーゲ
脚本:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:トーマス・マウフ/ギュンター・ホールマン
出演:ハンネローレ・ホーガー/クルト・ユルゲンス
1968年/西ドイツ
(ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞)

エンターテインメントの過激化の果て

 作品の冒頭はビートルズの「イエスタデイ」のドイツ語ヴァージョンと共に、ヒットラーが率いるドイツ軍のニュースフィルムが流れる。1937年に開催された祭典の映像の後、サーカスに関する考察が始まる。今のままではサーカスが廃れてしまうということで、例えば、蛇使いは2分間首を吊る芸を試みるものの、そのまま死んでしまう。それはサーカスの芸人だけでなく、サーカスで芸を見せる象たちも同様で、芸風が過激化する中で火災の中に取り残されたことを象のモノローグで恨みを語らせる。サーカス小屋を経営する主人公のレニ・パイカートは様々な手段でサーカスを盛り上げようと試みるが、最後にはテレビに勝てないことを悟る。
 作品冒頭とラストの方だけカラーフィルムが使用されているのであるが、その意図がよく分からなかった。劇中でレニが全裸で入浴するシーンがある。映画史における全裸シーンは早い方だと思う。


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麻生太郎と朴槿恵

2013-04-24 18:52:20 | Weblog

靖国参拝 麻生副総理ら「外交に影響ない」(産経新聞) - goo ニュース

 麻生太郎副総理兼財務相が、23日の閣議後の記者会見で、靖国神社の参拝に対する

中国や韓国の反発に関して「海外で反応が出ているが、それによって外交に影響が出る

ことはあまりないと思う」と述べ、更に「(靖国参拝には)毎年2、3回、伺っている。いまさら

言われるような話ではない」と説明し、記者から「韓国や中国に与える影響から(靖国参拝

に)行かないという考えはなかったのか」と問われると「ありませんでした」と答えているが、

それは間違っているように思う。麻生は今年の2月25日に韓国の新大統領の朴槿恵と

会談した際に、「韓日間の真の友好関係構築のためには歴史を直視し、過去の傷がこれ

以上悪化せずに癒えるよう努力し、被害者の苦痛を心から理解しなければならない」と

言われたわけであり、これは結果的に朴槿恵が麻生に靖国参拝に釘をさした形になった

はずなのだから、二ヶ月後、その日本の副総理に靖国参拝された朴槿恵は顔に泥を塗られ

た形になるからである。だから外交的には、靖国を参拝するつもりであったならば、朴槿恵と

会談するべきではなかったはずで、朴槿恵と会談した以上は、靖国を参拝するべきでは

なかったのである。このように“心理戦”が理解できない外交音痴たちがTPPで国益に

かなうように交渉すると意気込んでいるのだから片腹痛いのである。


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