MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『昨日からの別れ』

2013-04-23 22:16:28 | goo映画レビュー

原題:『Abschied von gestern』
監督:アレクサンダー・クルーゲ
脚本:アレクサンダー・クルーゲ
撮影:エトガル・ライツ/トーマス・マウフ
出演:アレクサンドラ・クルーゲ/ハンス・コルテ
1966年/西ドイツ
(ヴェネツィア国際映画祭 審査員特別賞)

昨日から決別するために

 旧東ドイツのライプツィヒ出身の主人公であるアニタ・グリューン、通称「G(ギー)」は単身で旧西ドイツに渡って、看護婦として生計を立てていたのであるが、同僚のカーディガンを盗んだ罪に問われて、裁判にかけられ執行猶予の判決を下される。象と2人の男の子の物語のアニメーションを挟んで、アニタはホテルの清掃係として働くことになるが、そこでも盗みを働いたとしてクビになり、宿泊先のホテルからも宿泊費未納のために追い出される。やがて知り合った大学生に感化されて、アニタも大学で経済を学ぼうと授業を聴講した後に学生登録しようとするが、担当の教授に具体的に何を勉強したいのか、例えばマックス・ヴェーバーを学んだことがあるのかなど問われ、学歴のないアニタは難しい問いに窮し、プラトンの著書など読んでみるものの進学を断念する。そんな時、役人のマンフレッド・ピショタ部長と出会い、彼の愛人のようにして犬の調教訓練場を一緒に視察するなどするが、結局は、警察に自首し、留置所で暮らすことになる。
 正義が上手く機能しない中で、アニタの虚言癖の重要性が問われているようにも思えるが、例えば、主人公のアニタは最初の裁判で、自分の生年月日を1937年4月22日と答えていたが、後半で再び審判を受ける際に、アニタは4月2日と答えている。これがアニタの嘘なのか、字幕を担当した岩渕達治の翻訳のミスなのか、あるいは私の見間違いなのか、とにかく字幕が速すぎて付いていけなかった。
 映像は書物からの引用やコマ落としなどの様々なコラージュで構成されており、特に道路を走る車からのコマ落としの映像は『惑星ソラリス』(アンドレイ・タルコフスキー監督 1972年)の東京の首都高速道路の映像よりも早い。ちなみに主人公を演じたアレクサンドラ・クルーゲは監督の妹である。


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中国式道路横断とビートたけし

2013-04-23 00:21:16 | Weblog

「中国式道路横断」に警察が“宣戦布告” 逆ギレ歩行者からの暴行相次ぐ(産経新聞) - goo ニュース

 「中国式道路横断」とは「人が集まれば信号に関係なく渡ってよし」ということらしいが、

それは既にビートたけしが1980年に喝破した「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という

流行語と同じことであろう。もっとも日本人は比較的おとなしい資質だから、例え人が集った

としても渡る人もいれば、信号が青に変わるまで絶対に渡らない人もいるが、中国人は

容赦ないようで、だから各地の警察当局が、歩行者や自転車の交通ルール違反に対し、

罰金の徴収という“厳罰”で臨むキャンペーンを始めたようだが、それでも罰金の支払いを

拒否するどころか警察官を殴り倒す事件が複数発生しているらしく、そういう民族と

引けを取らずに領有権を主張し合わなければならないのだから疲れるわけだ。


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