原題:『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』
監督:静野孔文
脚本:櫻井武晴
出演:高山みなみ/山崎和佳奈/小山力也/廣田行生/柴咲コウ
2013年/日本
臨場感の作り方
櫻井武晴の脚本は申し分ないので、ここでは気になった演出について記しておきたい。スパイXに連れられていく雨宮勇気を見かけた毛利蘭が甲板の宝探しゲームが中止になったことを2人に告げた際に、それまで黙っていた勇気がスパイXが自分の父親ではないことを告白し、正体がバレたスパイXのアップの表情がブレる演出は、当初は船による揺れという設定なのかと思われたが、場面が変わって服部平次と遠山和葉が関西国際空港でスパイXと落ち合って国外逃亡を図っていた竹川を発見した際に、同様に彼らの顔のアップがブレるところを見ると、どうやらこの画面がブレる演出は、‘ハンディカメラ’による撮影という設定で臨場感を出す試みのようである。