MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

洗脳とコーチングの違い

2013-04-19 21:04:45 | Weblog

 

元オセロ中島「ローソンでバイトしたい」(日刊スポーツ) - goo ニュース
中島知子、認知科学者・苫米地英人氏を窓口に - 期間は所属先が決まるまで(マイナビニュース) - goo ニュース

 オウム真理教信者を「脱洗脳」した事でも知られる認知科学者苫米地英人は「中島さんに

対しては『脱洗脳』はしておらず、『コーチング』(人生の目的を達成するための心の使い方

などの指導)をしてきた」と釈明しているようであるが、それならば何故脱洗脳しないのかが

疑問として残り、結局、脱洗脳に失敗したからコーチングと言い訳しているようにしか聞こえ

ない。洗脳とコーチングの違いは「日常生活で行う行動をクライアント自身が決める」という

ことらしいが、松竹芸能を辞めてしまい、女占い師を選んだのであるならば、中島知子の

達成したい人生の目的とは一体何なのか分からず、明確な人生の目的を持っていない人に

コーチングをしても意味はなく、これでは占い師が認知科学者に交代しただけでしかない。


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『カルテット! 人生のオペラハウス』

2013-04-19 20:38:26 | goo映画レビュー

原題:『Quartet』
監督:ダスティン・ホフマン
脚本:ロナルド・ハーウッド
撮影:ジョン・デ・ボーマン
出演:マギー・スミス/トム・コートネイ/ポーリン・コリンズ/ビリー・コノリー
2012年/イギリス

実力不足のラストシーンについて

 友人のウィルフ・ボンドを見舞いに行ったままそこへ居ついてしまったレジー・パジェットと、軽度の認知症で身に危害が及ぶと両親の家に帰ると言い出すシシー・ロブソンの3人の仲良しグループが身を寄せるイギリスのビーチャム・ハウスは他にも引退した音楽家たちが楽しく暮らしている。みんなが集うフロアーに貼られている「D‘OYLY CARTE」というポスターで分かるようにここでは喜歌劇(comic opera)が扱われる。そんなある日、ジーン・ホートンが終の棲家としてビーチャム・ハウスに入居するのであるが、それを快く思わないのはレジーで、彼はかつてジーンと「9時間」だけ結婚していたことがあり、ジーンが共演者のテナーの男性と浮気をしたことを告白したことでレジーは立腹し、その後ジーンは2度の結婚をしたが、レジーは独身のままでジーンとの共演は避け、仕事にも支障をきたしていたため、ジーンを許せないでいたのである。
 レジーが学生たちにオペラを説明している最中に、ジーンが入ってきたり、庭にある長椅子にシシーと語っているジーンのところへシンディという幼い女の子が来ることなどで、自分たちが別れずにいたらこのような子供がいたであろうという彼女の後悔の念を思わせる。
 アメリカの女優、ベティ・デイヴィスの「老人になるためには弱虫ではいられない」という言葉通りに、ビーチャム・ハウスの住人たちはヴェルディ生誕祭によるハウス存続の寄金獲得のために練習に余念がないのであるが、既に引退すると決めていたジーンは他の3人とカルテットを組んで歌うことにものすごく抵抗を感じていた。しかしやがてライバルとなるアン・ラングレーに対抗するために、4人はカルテットを組んで歌声を披露することになり、4人の練習風景は映され、確かにジーンは手応えを感じた様子を見せたはずなのであるが、何故かラストのクライマックスに至るまで、アンは見事な歌声を披露するものの、取りで舞台に登場する4人は、実際に歌うことはなく、ビーチャム・ハウスの外見に既製の歌声がかぶせられて終わってしまう。確かに、アンを演じたギネス・ジョーンズはプロのソプラノ歌手であるから、その後に4人に実際に歌わせることにはレベルの違いが顕著に現れてしまうために避けたのであろうが、肝心のシーンが口パクではストーリーとして冴えず興ざめしてしまうのは避けられないと思う。


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