MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

鳩山由紀夫の“二重基準”

2012-04-10 00:17:39 | Weblog

IAEA批判発言「完全に捏造だ」と鳩山元首相(読売新聞) - goo ニュース
イラン側、鳩山氏発言を削除 ただ「発言は事実」 (朝日新聞) - goo ニュース

 民主党の鳩山由紀夫元首相はイランのアフマディネジャド大統領と8日に会談した際、

「国際原子力機関(IAEA)がイランを含む特定の国に二重基準的な対応をとっている事は

不公平だ」と語ったとイラン大統領府が発表したことについて「完全に捏造記事であり、

大変遺憾だ」と述べて、訂正を申し入れる考えを示しながら、大統領らとの会談で核開発の

疑念を払拭するための努力を求めたと説明し、「非常に有意義な議論ができた」と強調して

いるのであるが、この発言こそ“二重基準”であり、逆にイラン大統領府の発表の信憑性を

確かなものにしてしまっている。鳩山由紀夫はまだ改名もしていないようで訳が分からない。


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“食事”に関する甘い認識

2012-04-09 00:07:31 | Weblog

アオブダイ食べた男性中毒死 漁で取り自宅で調理 長崎(朝日新聞) - goo ニュース
トリカブトの食中毒か 男性死亡、父親も重体 函館(朝日新聞) - goo ニュース

 北海道函館市の42歳の男性は山菜採りに出かけて持ち帰った野草を家族でおひたしに

して食べたのであるが、葉の形などが似ているその野草をニリンソウと間違って、トリカブト

を食べたとみられる食中毒症状で死亡した。長崎県新上五島町では漁で取ったアオブダイ

を自宅で調理し、刺し身と煮付けにして食べた78歳の男性がアオブダイの内臓に蓄積

していた筋肉痛や呼吸困難を起こす猛毒パリトキシンによる中毒で死亡した。2人とも

年齢から察すればいい大人なのであるが、何故食事をするお金にも困っていないような

人たちが十分な知識もないままにわざわざ採ってきて食するのか理解に苦しむ。


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『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』 60点

2012-04-08 17:57:43 | goo映画レビュー

センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島

2012年/アメリカ

ネタバレ

神秘不足の島について

総合★★★☆☆ 60

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 ロバート・ルイス・スチーブンソンの子供向けの海洋冒険小説である『宝島』と、ジョナサン・スウィフトの風刺小説である『ガリヴァー旅行記』と、ジュール・ヴェルヌの冒険小説である『神秘の島』の、それぞれの本に添えられている地図を組み合わせることで一つの島のなるところが、主人公で17歳のショーン・アンダーソンと彼の義理の父親であるハンク・パーソンズに、やがて冒険に加わることになる祖父のアレクサンダーの3人が力を合わせて困難を克服する比喩として上手く機能していると思ったのであるが、残念ながらストーリーそのものはそれ以上深められることはなく、もちろん子供向けの3D作品なのだから複雑な物語は却って邪魔になるとしても、本気になれば『ガリバー旅行記』(ロブ・レターマン監督 2010年)のような佳作にもなったはずで、せっかくの良い素材を活かさなかったことは残念に思った。


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顔面にケーキという“お祝い”

2012-04-08 00:04:16 | Weblog

一体なにが!? ディーバ=マドンナ、マネージャーの顔面にケーキ投げつけ!(ハリウッドチャンネル) - goo ニュース

 日本人として感覚的に分からない西洋の風習というものは多々あるが、その中でも理解

不能なものとして、お祝いと称して相手の顔面にケーキを投げつけるというものがある。

確かヤンキース時代の松井秀喜も誕生日のお祝いとしてチームメイトから顔面にケーキを

投げつけられていたと思うが、どうしてもこの行為がお祝いと思えない理由は、日本では

バラエティ番組の罰ゲームとしてやられていたからかもしれないが、最近ではテレビでも

顔面にケーキを投げつける罰ゲームは見当たらない。後片付けも大変で、それほど洒落

にならないためだと思うのである。顔に“泥”を塗られるという言葉も日本にはあるのだが、

アメリカ人は今日においても楽しそうに顔面に向けてお祝いのケーキを投げつけているのが

本当に不思議なのである。


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『僕達急行 A列車で行こう』 80点

2012-04-07 20:57:04 | goo映画レビュー

僕達急行 A列車で行こう

2011年/日本

ネタバレ

原点回帰‘の・ようなもの’

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 『幕末太陽傳』(川島雄三監督 1957年)ほど闊達ではないとしても、本作の主人公である小町圭と小玉健太の不自然な掛け合いは噺家のようで、まるで森田芳光監督のデビュー作である、落語家を主人公とした『の・ようなもの』(1981年)の自己模倣に見える。登場人物や会社名の全てが列車名や駅名の引用であることは言うまでもなく、タイトルの「A列車で行こう」もデューク・エリントン楽団のジャズのスタンダード・ナンバーの引用であり、「小指の想い出」のギャグもわざわざ伊藤ゆかり本人まで登場させる熱の入れようである(版権がクリアされたならばレッド・ツェッペリンの「移民の歌(Immigrant Song)」やコールドプレイの楽曲も使用したかったであろう)。冒頭の小町圭の会社の会議室のシーンで、どこからともなく聞こえてくるヘリコプターのプロペラの音は、『家族ゲーム』(1983年)のラストシーンからの引用にも思えるが、もっと確実なものとしては、小町圭に想いを寄せるのぞみ地所社長秘書の日向みどりの口振りが、『ノルウェイの森』(トラン・アン・ユン監督 2010年)の主人公である、松山ケンイチが演じるワタナベに好意を寄せる、水原希子が演じる小林緑とそっくりで、‘引用’と見做してもおかしくない。
 このように森田芳光監督の遺作はまるで自身のデビュー作への原点回帰のように見える。それはただの原点回帰ではなく、例えばソニックフーズの社長である筑後雅也と小玉健太の、筑後が所有する巨大な鉄道模型を挟んでの会話は、カット割りではなく、長回しによりカメラの向きを交互に変えるだけで撮られている‘拙さ’を勘案するならば、何も考えずにただ夢中で映画を撮っていた頃の、いわば映画そのものへの原点回帰ではなかったのだろうか? 登場人物の‘質感’も不思議で、まるでブルーバックの前で演じているような、背景から浮いているように見え、集めてきた全ての‘素材’を監督の好きなように並べているという楽しさは十分に伝わってくる。


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「肝ぽんず」とMDMAの類似性

2012-04-07 00:06:01 | Weblog

銀座のフグ中毒、店主を書類送検 食品衛生法違反容疑(朝日新聞) - goo ニュース
東国原前知事、「炎の体育会TV」収録中けが(読売新聞) - goo ニュース

 食品衛生法違反と都ふぐの取り扱い規制条例違反の疑いで書類送検された東京の

フグ料理店「ふぐ福治」は2011年11月10日夜、有毒部位として提供が禁じられている

天然トラフグの肝臓を客の30代女性に「肝ぽんず」として出し、女性は唇のしびれや頭痛

などの症状が出て入院したのであるが、メニューにはない「肝ぽんず」を注文した、女性と

一緒に来店した男性客とは東国原英夫であり、店主は東国原の注文を断り切れなかった

と思われるが、この報道が公に流れることが気にかかっていたのかどうかは分からないが、

4月4日に収録があった「炎の体育会TV」で、ハンドボールの試合中に東国原は胸をけが

したらしい。「肝ぽんず」を東国原が口にしたのかどうか分からないが、押尾学を思い出す。


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『幕末太陽傳 デジタル修復版』 80点

2012-04-06 20:52:53 | goo映画レビュー

幕末太陽傳 デジタル修復版

1957年/日本

ネタバレ

太陽族の限界について

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 文久2年(1862年)の江戸時代の話が現代(と言っても昭和32年、1957年)の東京の品川から始まる理由は、「幕末太陽傳」というタイトル通りに、当時、‘太陽族’と呼ばれていた若者たちを反映させる意図があったからだが、その割には主人公である居残り佐平次も、‘太陽族’のイコンである石原裕次郎が演じた高杉晋作もスマート過ぎるような気がする。
 志道聞多が落とした懐中時計を佐平次が拾うところから始まる物語は、絶えず時計の調子を確認しながら時間に追われるように生きる佐平次を活写する。落語の『居残り佐平次』から飛び出し、『品川心中』『三枚起請』『お見立て』などを踏まえた佐平次の落語調のお喋りは、何故か肝心の自分自身の素性を明かそうとはしない。おそらく高杉晋作という‘エリート’ではなく、佐平次という‘平民’こそが‘太陽族’と呼ばれていた当時の若者たちの理想像たりえたからであり、佐平次のキャラクター設定は曖昧な方が都合が良いからであろう。
 身に降りかかるあらゆる難問を楽々と解決に導く佐平次にとって苦手なものは、一つの問題を深く追求することである。何とかして佐平次は女郎おそめや女郎こはるの誘惑から逃れることができたが、ラストで千葉からやって来た、こはるに熱を上げる旦那の杢兵衛大盡のしつこい問いに対して、佐平次はこはるを亡きものにしてしまう。それでもこはるの墓の場所を教えろという杢兵衛に、ついに佐平次は嘘の墓石を教えて逃げてしまうのであるが、落語に疎いという個人的な事情を棚に上げざるを得ないとしても、それが‘太陽族’の限界であり、同時に本作の限界のように見えてしまうのである。果たしてその時、佐平次の‘結核’に同情するべきなのかどうか今の私には答えが見つからない。


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見くびられたソクラテス

2012-04-06 00:03:39 | Weblog

「無知の知」と防衛相擁護=野田首相(時事通信) - goo ニュース

 野田佳彦首相は5日午前の参院予算委員会で、国会答弁で迷走を続ける田中直紀

防衛相を、「(田中氏は)率直に知らないことは知らないと言うが、(法律一つ一つの)条文

までは分からなくても判断力はしっかり持っている。私は適材適所だと考えている」として、

なんと哲学者ソクラテスの言葉で「『無知の知』という言葉もある」と擁護してしまっている。

しかし誰がどのように見ても田中直紀が“無知”だと分かっても、“無知の知”を有している

とは思わないだろう。私見によるならば“無知の知”とは、理解できない物事に関して

いかにして理解しようかと試みる過程において双方に思いがけなくして現れる“知”であり、

ただ知らないことを知らないと言って済むだけならばただのバカでも出来るのである。


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『切腹』 100点

2012-04-05 18:20:21 | goo映画レビュー

切腹

1962年/日本

ネタバレ

武士の面目という虚飾

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 本作のリメイクである『一命』(三池崇史監督 2011年)を先に観てしまったために、本作にそれほど期待していなかったのであるが、『一命』ではよく分からなかったことが本作を観てようやく理解できた。
 労咳を患っている妻の美保と高熱で苦しんでいる息子のために、‘狂言切腹’を試みた千々岩求女は、問答無用で本当に切腹させられる憂き目に遭い、結局3人ともに失ってしまった美保の父親である津雲半四郎が求女と同じように井伊家の江戸屋敷を訪れる。
 津雲半四郎は全面的に千々岩求女の行動を支持してはいない。‘狂言切腹’は武士としては恥ずべき行為と見做している。半四郎は求女が真剣を売って竹光を挿していることを知らず、自分自身が武士としての面目を取り繕っていたことを恥じるのであるが、求女といえでも最後まで竹光の所持にはこだわり、竹光を捨ててまで一町人として仕事を求めて並ぼうとすることはない。半四郎が言おうとしていることは、平和な世の中において武士は面目を飾っているだけの身分でしかなく、それはお互いの暗黙の了解であるはずなのに、何故求女のみに‘本物’を求めたのかということである。
 半四郎は井伊家の沢潟彦九郎、矢崎隼人、川辺右馬介の3人の髷だけを斬って斎藤勘解由の前に差し出す。生きているのに人前に出て来ることが出来ないことで、武士としての面目を取り繕わなければならないことを身をもって証明させるのである。やがて半四郎は井伊家を相手に大立ち回りを演じ、井伊家の先祖の甲冑を見つける。誰も身に着けていない甲冑こそ、武士の面目の虚飾の象徴であり、半四郎はその象徴を投げ捨てる。そして半四郎をなかなか討つことができない井伊家の武士たちは、ついには侍の象徴である真剣で討つことを諦め、鉄砲で半四郎を仕留めることになるのであるが、斎藤勘解由の取り計らいにより半四郎は切腹、半四郎に切り殺された4人は病死として処理され、武士の面目だけは必死になって保つのである。
 このような全く非の打ちどころがないはずの傑作と比較するならば、『一命』は何を目的としてリメイクされたのかよく分からない。


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“衛星”よりも鍬

2012-04-05 00:01:17 | Weblog

北の衛星、技術的に無理…日韓専門家ら矛盾分析 「重量100キロ」軽すぎる(産経新聞) - goo ニュース

 朝鮮中央通信などによると、北朝鮮は、打ち上げの意義を「農業など人民経済に必要な

気象予報研究で大きな一歩を踏み出す歴史的出来事だ」と発表し、「衛星の重量は100

キロで、高度500キロの軌道を回り、寿命は2年だ」とした上で、海外の専門家やメディアも

招待し、発射準備を披露すると自信をみせるのであるが、韓国政府関係者は「観測衛星は

通常、先進国の技術でも1500キロを超え、100キロの大きさでは『実用』からほど遠い。

核弾頭の小型化を見越した『模擬弾』の意味合いが強い」との見方を示した。面白いのは

“衛星”を打ち上げる理由として、「農業」を挙げていることで、「農業」を人民経済において

重要な要素と見做しているのであるならば、“衛星”を打ち上げる前に、土地を耕すことを

優先させるべきであることをいまだに理解していないところである。それを勘案するならば

アメリカは食料支援の代わりに鍬を送って北朝鮮の人々にその使い方を教えるべきだろう。


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