(大屋根の下のホーム@直江津駅)
鉄道の街・直江津が誇るB級グルメ、つかそばこと塚田そば店を辞し、再び子供と雨の直江津駅に戻ります。ここからは旧信越山線の旅、昨年は三セク転換前のギリギリに訪れてその去り行く光景を切り取りましたねえ。行き交う列車は変わっても、どっこいホームの大屋根だけは雪国の駅らしくどっしりと。古レールを曲げ、角度を付けた屋根を乗せたシンメトリカルなスタイルで私たちを迎えてくれました。
ちょっと前までは115系天国だった上信越地区ですが、「妙高はねうまライン」に変わってからはE127系が来るようになったんですね。以前は生息地域が新潟近郊のローカル短区間運用みたいなイメージでしたけど…13:14発の妙高高原行きは、糸魚川方面からの列車の接続を受けての発車。こちらに至ってはJR西の521系っぽいデザインのディーゼルカー。電車のデザインをそのまま気動車に持ち込むなんて、東海のキハ25のマネをしなくてもよかろーもん(笑)。旧北陸本線の「日本海ひすいライン」を走る車両が架線があってもディーゼルカーなのは、途中にある糸魚川付近の交直切り替えに対応する電車を作るのは乗客の流動数から考えて高コストに過ぎる、と言う割り切った結論に寄ります。
直江津から高田、上越妙高から新井にかけては上越平野の都市部を走るため、結構な乗車率で走っていくE127系の2連。特に地元の高校生の利用が目立ちます。ジャージとバッグを見ると県立新井高校みたいですね…引田天功の後輩か。新井で乗客の8割方を降ろした電車は身軽になって信越国境への坂道を登り始めますが、車内は暖かいし、お腹も一杯だし、朝も早いしで子供がウトウトし始める(笑)。しかしながら、そんな子供を容赦なく叩き起こして二本木のスイッチバックをしっかり見学させる鬼のような父親なのであったw
妙高高原で反対ホームに停車していたしなの鉄道の長野行きにお乗り換え。しなの鉄道色を身に纏ってはおりますが、こちらは勝手知ったる115系。そしてほどほどにガラガラでいい感じです。正直な話ですが、別に妙高高原で乗客の流れが変わる訳でもないので長野~直江津間は列車を直通させるべきだと思うよ…。三セクの縦割りと言ってしまえばそれまでだけどさあ。
妙高高原を出た列車は、関川の谷を詰め雪の黒姫へ。それでもまだこの時期の黒姫で線路の下のバラストが見えているんだから今年の冬将軍と言うやつはてんでやる気がない。そして古間、牟礼、豊野と鳥居川に沿って斑尾の南麓を降りて行くうちに、長野盆地ではすっかり晴れ上がっていたのでした。あら、いい天気。
長野駅到着。善光寺御開帳と北陸新幹線開通に合わせて改築され、とってもキレイになりましたねえ。凄く個人的な話なんですが、長野に来るとサマランチ会長の「ナガ~ノ?」というオリンピック開催地発表の際の独特なイントネーションをいつも思い出してしまいます。もうあれから18年ですか…。ちょっときれいになった長野駅の中でもブラッとしてみたいけれど、先に用事もありますのでとっとと地下に降りてしまいますよ。長野の駅で地下ってーともうアレしかないのですけど、とりあえず次回へ続く。