青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

9←10の日

2017年09月10日 22時28分07秒 | 東京急行

(お陰様での90周年@白楽駅)

10月9日が東急の日だとしたら、本日9月10日は逆さにすれば9←10と言う事でプレ東急の日。と言う訳で東横線90周年を記念して青ガエルこと先代の5000系をリスペクトし緑色に塗られた東急の新5000系であります。昨日見て来ようとしたら運用に入ってなかったんで、改めて出直して来ました。ちなみによく考えたら去年も9月10日は白楽で東急を撮っていた。年単位で鉄活がルーチンワークと化しているのだとしたら結構ヤバイのかな、俺(笑)。


ってかこの週末は天気も良かったのもあるし、もし許せばルーチンワークなんてせずに中央西線の木曽あずさとか飯山線のリバイバルDC急行野沢とか、オトナの財力でビューンと一発撮りに行きたかったよ。しょせんヨメ付きコドモ付きにそうそう自己都合での遠出は出来ないんだよ。分かってはいるけれど、TLに嬉々として乱れ咲くステキなカットがシャクに障るったらないよね(笑)。


中学生くらいとお見受けするガキ鉄撮り鉄さんが群がる白楽アウトカーブで。何だこの中途半端な光線はというツッコミは上等です(笑)。このリバイバル編成、パッと見は現行の5000系をただ緑に塗っただけ、ヘッドマークを付けただけに見えてしまうんだけど、側面のコルゲートをイメージしたラインと「T.K.K」のロゴでグッとリスペクト度合いが上がる感じがします。先代の5000系と言えばモノコック構造の下膨れの顔と、車体強度を出すための側面のコルゲートが特徴でもありました。


「T.K.K」とはかつて使われていた名称である「東京急行株式会社」の略。現在は「東急電鉄」なんて柔らかい社名になってしまったけど、何となく「東京急行」という社名の方がプライド高そうで良かった。子会社は「伊豆急行」で変わらないのにね。ちなみにこのアルファベット三文字での略称を最近まで使用していたのは東急の他に「KHK(京浜急行株式会社)」「OER(小田急電鉄)」「K.T.R(京王帝都電鉄)」の三社で、かつては戦時統制によって「大東急」として一つの会社であった事の名残なんじゃないかと思っているのだが。


乗り入れ先の練馬駅にて。リバイバルカラーと言えどもアルミ車のラッピングシートによるグルグル巻きなので、なかなか色味を出すのが難しいです。停車中にじっくりと見てみましたが、左側の尾灯部分に「形式クハ5000 自重26.0瓲 定員144人」なーんて形式表記がしっかり書いてあるのも芸が細かい。個人的には先代の5000系は東急時代よりも長電や上田交通、岳南鉄道、熊本電鉄その他もろもろの地方鉄道の体質改善に寄与した功績の方が印象深いですね。今でも熊本電鉄に行った車両は動態保存で残してあるらしいし。

と言うか新5000系は緑に塗ると妙にガメラ感が出るような気がしてイカツくなりますなあ(笑)。
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ハワイアンブルーの異端児

2016年12月08日 23時10分46秒 | 東京急行

(いずなつ編成@8614F)

溝の口の駅でクレヨンしんちゃん編成を待っている間に、こんな編成もやって来ました。いずなつ編成こと8614F。「伊豆のなつ号」と称する伊豆方面への観光誘致を目的としたキャンペーン編成でしたが、キャンペーンが終わってもそのまま伊豆急のハワイアンブルーを纏って運用に就いています。ステンレスのギンギラした感じに、割と派手めな伊豆急色は嫌いじゃないですねえ。インドネシアに出され、現地の派手なペイントを食らって走らされている8500系の先輩たちのような感じがしなくもない。

東急の子会社である伊豆急は、アルファリゾート21を改造した「THE ROYAL EXPRESS」なんつー豪華列車を2017年夏から横浜~伊豆急下田に走らせるようです。そうなると、渋谷から横浜への東横筋に伊豆とタイアップしたキャンペーン列車がまた走るのではないかと思いますが、さすがにこの編成の転属はないんだろうなあ。
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ふらり、城南小私鉄

2016年10月30日 10時26分35秒 | 東京急行

(古豪奮闘!@雪が谷大塚駅)

先日から周り始めている関東私鉄10社スタンプラリー。進捗率は50%弱といったところなのだが、東急のスタンプポイントが武蔵小杉と雪が谷大塚。必然的に武蔵小杉→多摩川→蒲田→雪が谷大塚と流れたので、池多摩線系統に乗る機会に恵まれました。池多摩線系統と言えば今でも活躍する7700系の3連、言わずと知れた東横線の日比谷線直通車7000系をVVVF改造したオールドファンには懐かしの車両。


子供の頃は3500系と3650系あたりの非冷房車が跋扈する旧型車天国だった池上線と目蒲線系統。私が知っているのは緑の時代までですが、さらに古い塗装である昭和30~40年代の濃い藍色&山吹色にリバイバルされた編成があります。さすがにこのレベルになると文献で見た事があるなあレベルのお話ですが、側面にあしらわれた「T.K.K」のロゴが渋い。


蒲田の大屋根の下で折り返し準備のリバイバルカラー編成。東京急行の「T.K.K」だけでなく、小田急の「OER」、京王帝都の「K.T.R」、京浜急行の「KHK」など、一昔前は城南地区に走っていた私鉄電車はどれもアルファベット三文字のエッチングを車体に施していたような記憶があります。


池上線の旗の台駅のホームに進入する1000系標準色。頭上で立体交差する大井町線が2面4線の立派な高架駅に生まれ変わっているのとは対照的に、良い意味での郊外電車感がホームのトタン屋根と木組みの柱に残っていますね。五島慶太直系の目黒蒲田電鉄が敷設した目蒲線と異なり、池上本門寺への参詣客を当て込んだ池上電気鉄道の流れを汲む池上線の駅は、都内にあってもどこか地方の小私鉄然とした鄙びた感じがしてそこがいい。


細かいコルゲートが浮き立つような午後の日差しに洗われて、7700系が旗の台の駅に進入。2代目の7000系が色々な東急の懐事情により増備されないため、特段運用を外れる事もなく今日も走り続けて50年超。東急の現有車両の中では車歴としたら圧倒的なオールドタイマーではありますが、弘南や福島、水間など全国に散らばった同僚たちともどもいまだ健在で、ステンレス車体の持ちの良さを再確認するのですが。
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9月10日は・・・

2016年09月10日 23時03分17秒 | 東京急行

(プレ東急の日?@白楽~妙蓮寺間)

富山に行ってから放心状態…と言う訳ではなく、なんだか週末に限らず台風ばっか来てて天気悪かったじゃないですか。ほんなもんでカメラもろくすっぽ握ってなかったんだけど、今日は会社の人間ドックで横浜の方に行って来たついでに東横線なんかを撮影してみた。指定された病院が東神奈川だったんで、終わった後に白楽まで歩いて行ってしまった。まあ検診された医者に「運動せいよ、早く歩くだけでもいいから」って言われてたんでちょうどいいよな。10月9日が東急の日なら、9月10日はプレ東急の日ってとこか。



線路沿いに道路が走っていて、線路の柵も低い白楽付近は昔から東横線の有名撮影地。この辺りは多摩丘陵から伸びた丘陵地帯の端っこが伸びて海に落ち込む地形なので、案外アップダウンとカーブが多かったりする。白楽から妙蓮寺の間の25パーミルを登って行くHikarie号、最近副都心線内を急行運転する列車をF特急と言うらしい。どうでもいいが工務のオッサンが貫通路に仁王立ちで怖いんですけどw



白楽付近って神大の近くで学生が多いせいか、美味しいラーメン屋が多くていい街ですよね。沿線が基本的におハイソな東横線沿線でも、ちょっぴり横浜の下町っぽい雰囲気が残るのがこの白楽界隈。タマゴとひき肉で作ったニュータンタンメン本舗のタンタンメンとか、ゴマ風味のものを想像しているとどこがタンタンメンなの?って思いますけど、ニンニクの効いたスープがパンチ効いてて美味しい。久し振りにニュータンタンメン行ってみたい。ちょうど黄色いタマゴと茶色い挽き肉がニュータンタンのような!(強引)営団7000系が通過でございます。



それにしても4社混在の直通運転ですから、たかだか1時間でも色々な車両が来て飽きないですね。しかもこの場所は10mくらい移動するだけで上りも下りもいろんなアングルで撮れますから、撮り鉄として撮影のテクニックを磨くにはとてもいい練習場所だと思われる。西武車でも飯能じゃなくて和光市に行く列車もあったりするんですねえ。




雲は流れ、太陽の光は目まぐるしく変わる一日でした。人間ドックでバリウムをしこたま飲まされたので、しばらくメシを食う気にはなれずお昼過ぎまでの時間潰し。ペットボトルのお茶を飲み干してようやく胃の調子も戻って来たので、白楽の駅近くの家系ラーメンでガッツリと昼飯を食らう。検査のために朝飯を抜いていたので久々の家系のこってりスープはかえって胃がビックリしてしまうな(笑)。
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かっ飛べ!同期生。

2016年04月11日 19時00分00秒 | 東京急行

(不惑・東急8500系@新越谷駅)

日曜日、久々に子供と朝から電車に乗ってフラフラ東京周辺を回って来たんだが、色々あって新越谷から東武伊勢崎線スカイツリーラインに乗る事になりまして。んで、直通運転しているから珍しくもないんだけど東急の8500が来ましてね。いっつもデントの線内では各駅停車に頭押さえつけられて、その有り余るハイパワーを見せ付けるのは長津田から先の末端区間(すずかけ台のストレートとかね)あたりに限られてる感じもする彼(8500系)が、実は急行線を完備する東武の複々線区間では水を得た魚のように実に伸び伸びとかっ飛んでいる事を初めて知りました(笑)。ウルセエだなんだと色々と陰口も叩かれますが、この8M2Tの奏でる全く癒されない爆音サウンドこそ至高!と改めて感じ入った次第であります。

8500系のデビューは昭和50年ですから、個人的にも同年代の車両としての親近感を持たずにいられませんし、おケツから伝わるビリビリした加速と、ハチの羽音を思わせるような甲高い音も唯一無二だよなあ…。インドネシアに出されても、地方私鉄に売られても、未だ君臨する東急のスーパーエースは不惑を迎えてなお元気。コルゲートを側面に配したステンレスの車体は、近年のヤワいアルミ車と比べたら格段の重厚感があっていかにも丈夫そうだよねえ…。去年病気してガックリしていた自分には、なんだか見習わなければいけないトコロが多すぎて羨ましい(笑)。新越谷から約20分をしばし愉しみ、北千住のホームでその去りゆく姿に惜しみない拍手を送ったのでありました。
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