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(こどもといっしょに@相鉄かしわ台車両基地)
連休明けの最初の土日ってのは、世の中の人のオサイフ事情も寂しい&疲労と言う事で概して出掛けるには穴なのだが、悲しいかな子供がグズグズして結局近場へ。正統派小田急ファンとして教育して来た我が息子でありますが、今日はちょびっと趣向を変えてかしわ台の車両基地@相鉄へ。相州は天気予報に反してどよんとした土曜日でしたが、束の間の晴れ間を仰ぎ見る。
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お、見やすい位置に旧7000系と9000系が並べられとりますね。しかも9000系は旧塗装車。最近は相鉄のコーポレートカラーであるブルーとオレンジのラインを巻いたシルバーの塗装にみんな塗り替えられてしまったから貴重です。旧7000系はそろそろお役御免なので塗り替える事もしないんでしょうが、こちらは存在自体が貴重な車両になってしまいました。妙に角が立った大きな切妻の断面に、目玉が端に寄った間延び顔がいわゆる「相鉄顔」だと思うのですが、小田急顔もなくなって、こちら相鉄顔も風前の灯と言って差し支えないのかもしれません。前面下部にジャンパ線がいっぱいベタベタしてる顔ってのは好きですね。富山地鉄の14760とかさ。
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相鉄のもう一つの特徴である外付けディスクブレーキは…まあまだ当分なくなんないかなと。なんでこんな台車になってるかと言うと、車軸に対してモーターを平行に置くか直角に置くかの違いです。難しいから細かくは申しませんが、世の中の電車はだいたい平行置きにしてるのだが相鉄は長年直角置きにしてまして、この構造だと仕組みは簡単なんだがスペースの関係上台車の内側にブレーキが収められないから外付けにせざるを得ないんですね。ブレーキなんて大事なもんを外に放り出すってどうなのよ、とも思うのですが、それはそれで保守がカンタンだったりいい事もあるらしい。ただし台車はデカイので、走ると速度の割にはゴロゴロとよう音を立てます。
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相鉄の車両の妙な独自性は、相互乗り入れがなく相手先の車両との規格の統一性をあまり考えずに済んだのも理由ですが、東部方面線建設によるJRと東急との相互乗り入れを契機に、この辺りの「相鉄イズム」を持った車両は一気に葬り去られる事は間違いなさそうです。これは最近導入された11000系の台車ですが、E231と同じボルスタレスでモノリンクだもんなあ。乗り入れするのにJRの規格に揃えないと怒られちゃうんだろうねえ。
横浜と海老名の間に封じ込められた相州のガラパゴスにも、ジワジワ変革の時が迫っていそうです。