青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

趣味は別腹

2012年05月23日 23時00分00秒 | 日常

(画像:桜沢夕照)

昼に一回登ってますが、夕方になればもっと雰囲気いいだろうなあってんでもう一度登った桜沢大俯瞰。昔から長電の俯瞰ポイントとして数々の写真の舞台となった場所でもあります。盆地ってのは当たり前ですが周りを山に囲まれているものです。ですから、地形としては俯瞰しやすい、夜景がきれいに見えやすいと言う事で写真撮りには盆地の好きな人が多いのではないでしょうか(笑)。穴観音温泉で軽くほてった体を撫ぜる春の信州の夕風、太陽は飯縄&戸隠山の向こうに沈みかけて行く中を普電550列車が長野へ。夕照を写す水田はパッチワークの如し。ってかやっぱり側面のラインのない8500は周りの景色に負けてしまうな。伊豆急の8000くらい派手に塗って貰わんとw



550続行のお猿特急18B(長野行)。
この間の15分のインターバルで、太陽は山の向こうに沈んでしまいました。
画角を広く取り過ぎると列車が埋没するので、タテ構図にして距離を詰めてみる。
どんどん光量が少なくなって来るので、ISOを上げたりSSを落としたりしながら微調整。



お猿18Bとは小布施交換のゆけむり17B(信州中野行)。
信州中野から湯田中までは鯨が継走しますが、ゆけむり&鯨のニコイチで以前のB特急運用って事ですかね。
さっきのお猿とのインターバルは7分程度でしたが、こんだけ暗くなりました(笑)。
普段は気付かないけど、写真を撮ってると地球の自転のスピードって案外速いんだなと思いますw


さすがに俯瞰ではもう撮れない光量になってしまったので山を降りる。
普段だったらそろそろ宿行ってとなるところではありますが、今日はまだまだ撮るよw
山に登る前に目を付けていた都住~桜沢間の田んぼへ。
普電553列車が家路へ急ぐ。



普段は流し撮りなんてしませんが、暗くなっても撮ると言うならバルブするか流すしかない訳で。
昼間は案外と風があり水面も鏡にはなりませんでしたが、夜になれば空気と地上の気温差が少なくなって風が止むと踏んでたのもある。
夕方~夜の帰宅時間だから結構本数もあるし、流し撮りの練習もやっとかないとだよね。


夜を切り裂いて20Bゆけむり。
時刻は既に19時半、めったにやらない割にはそこそこ止まった方だと思う(笑)。
ゆけむりを水面使ってシンメトリーに仕上げたかったんで、自分としては納得してるんだが…



まだまだバルブ。
そう言や夕飯食ってないなと思い、R292バイパスに出るついでに中野松川。
街中にぽつんと佇む古駅舎、お隣りの信濃竹原と形がよく似てますが、長電標準仕様なのでしょうか。
駅前の県道の通行量とは対象的な静けさの中を中野行き鯨が到着。
結局夕飯はバイパス沿いの丸亀製麺(笑)。家にいる時と変わらん。
朝から口にしたのはコンビニのおにぎり、ラーメン、そしてうどん。
まあ撮影行はメシはどうしても二の次になるからなあ。

夜間瀬から北志賀方面に向かい、国道沿いの高社山の中腹から夜間瀬川の扇状地を眺める。
中野市街と善光寺平の夜景もキラキラと輝いておりますが、完全に夜になって冷えて来た。
ここでの課題は「夜間瀬川の扇状地を下る様をバルブの光跡で捉えてみよう」です。
ちなみに今日イチでやってみたかった事なんだけどね。
このテーマ、長電撮影では必修科目に入ると勝手に思ってるんだけど…

街を見下ろす高台とは言え、基本周囲の明かりがないので遠くは見えても周りが見えない。
場所柄からは果樹畑だとは思うんだがねえ。
あれが湯田中の高層ホテルで、あの林を通って伊勢宮、右カーブして上条、ストレートを下って左右カーブであの辺りが夜間瀬の駅か。
町浦踏切から築堤を左カーブして夜間瀬川を渡って信濃竹原だと思うんだけど、暗いから正直よくわかんね(笑)。
さっき山に上がってったお猿特急が、最終特急22Bで長野へ返す時間。
実際どのくらいでどこに現れるかも分からないので構図は当てずっぽうだが、とにかく湯田中発時刻からリモートコードをレリーズ!



やがて夜景の中に線香花火のような明かりが見えて、ゆるゆると舞うようにお猿特急が扇状地に絵を描きはじめた。
伊勢宮通過、上条通過、農免踏切通過、夜間瀬の裏の鎮守さまに光が隠れて、町浦踏切からは下弦に弧を描き、明かりは赤に変わって夜間瀬川。
タタンタタンとジョイント音が遅れて聞こえて来て、信濃竹原の向こうに光が消えて行きました。



ちなみに解説を入れるとこうなる↑w
バルブ時間は正味7~8分ってとこでしょうか。
こんなに長くシャッター開けてた事ないけど、画像処理に鬼のように時間がかかるんだね。
上がって来た画像は極めてノイジーで、一応写ったと言う程度のものだった(笑)。
ぶっつけじゃなくて、もっと構図を練らないとダメだなw



宿へ向かいがてら、湯田中まで上がって締めの一枚。
屋代線廃線と長野~信州中野の朝夕三連化を契機に、新ダイヤからはほぼ山ノ内押し込めになった鯨さん。
こないだの屋代線ラストの際も鯨バルブやりましたが、鯨ってモノクロ撮りにした方がいいと思いません?
銀色の車体とコルゲートの質感が、周りの色を消す事で浮き上がってくるように思うんだけど…

本来怠惰な人間が朝から晩まで撮り続けるのも体力のいる事ですが、趣味に打ち込む時間と言うのは別腹だな(笑)。
これ、仕事だったら5時で帰りたくなるもんw

今宵の宿はばあちゃん一人が切り盛りするしなび宿。
湯田中のお湯は熱かった。
コメント
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