
(いつぞやの赤ザリガニ@東能代駅)
さて、今年最初の三連休ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。思えば正月休み明けからたった一週間しか経ってないワケなんですけど、何だかこの一週間は妙に長かったなあと全日本のサラリーマンが感じた事と思われる。やっとこ辿り着いた感のある昨日金曜日は職場の若い連中もそんな気配を察したか、普段のツキアイの悪りぃ感じも一転「行っとく?」の掛け声に参集して駅前の大衆酒場にて全員痛飲。昼間三時からオープンと言うダメ人間養成所のような大衆酒場で、これまたさっさと酔わせて帰しちまおう的な店の回転率重視のコンセプトに則った安酒にしとどに酔いしれる始末(笑)。氷ギチギチのグラスに満たされる安物焼酎にホッピーでチロリと色を付け、アテは酢味噌のマグロのヌタに煮込みに焼き鳥と言うじゃりん子チエかよ!と言うべきメニューで皆が帰りの京急でグロッキーになりつつも〆のラーメンまで全員が付き合ったのはいかに長期休み明けの一週間が各人にとって難儀であったかの答えでありましょうwそんなこんなで三連休初日はケミカル焼酎であったま痛くなりながら朝4時に起床。週刊フジテレビ批評を見ながら週末の訪れを感じつつ熱い風呂に入り直し、ヒマ潰しにネットをポチポチやってたらこんな記事が目に飛び込んで参りました。
これだけ見ても世の中の人は「ふーん」くらいの感想しか持ちえない記事なのでありましょうが、まあ鉄ちゃん的にはヒッジョーに色めき立つ記事なのでありますよ。よーするに、この記事を見た鉄ちゃん的な感想は「運休しますよ」と言う事ではなく、「日中時間帯で、線路脇の除雪作業を行う」=「特雪出すんですね!」って事なんですよね。「特雪」ってのは「特殊排雪列車」の略称でありまして、「トクセツ」じゃなくて「トクユキ」と読むんですが、よーするに(よーするに多いなw)「線路の周囲の除雪作業をするためにラッセル車を走らせますよ」と言うお上からの公式アナウンスな訳です。
んで、この「トクユキ」とやら、撮り鉄ちゃんの中ではネタ中のネタと言うべきものでありまして、んー…例えて言うならどう言えばいいのか…芸能で例えるなら「ももクロかAKB48あたりがいきなりあなたの家の前でゲリラライブを開催」くらいのレアシチュエーション(言い過ぎ?)でありまして、変な話この記事を見て「おっしゃあ!16日と17日は年休申請じゃあ!」と全てを投げ打ち信越国境参戦に向け息巻く御仁も相当数いるものと思われるのですよ。真っ赤なDDが雪の中を大きなウイングを広げ、除雪した雪を遠くへ投げ捨てる姿の勇ましさに痺れる憧れる訳ですが、最近JRも設備を近代化致しまして上記の写真のようないわゆる「赤ザリガニ」タイプのラッセル車ってのも少なくなり、「排モ」と呼ばれる味気ないモーターカーや、新潟トランシス製のENR-1000のような新型機に置き換わっております。しかしながら、信越国境の冬の守護神は未だに国鉄謹製のDD14(長岡車両センター所属)と言う車輛が除雪任務に従事しとる訳でして、「国鉄型ラッセルの大型機」としては東日本最後の牙城となってる訳なんですよね。そう言う意味でも非常に注目度の高いイベント(イベントじゃないんだけど)だよなあ…と思いつつアタクシそう言えば水曜日休みなんですよねw
正直トクユキ追っ掛けるのってのは撮り鉄の中でも非常に専門的知識が問われるモノでありまして、1.作業用なのでダイヤが判然としない事(むろん行って空振りでも泣いてはいけない)、2.発見後の慣れない雪道での運転と追尾(除雪された幹線道路ばっかじゃないし)、3.除雪車を入れるような環境下、雪中での撮影には危険が伴う事(作業の邪魔にならない安全な撮影場所の確保、投雪に巻き込まれるなんてもっての外)などなどあらゆる知識と経験が必要とされる、らしい。それだけにいきなり沿線の事も分からないトーシロが行ったって雪の中を右往左往するだけでどうにもならん事は理解はしているのだけれども、それでも「ひと冬の体験★」として行ってみたいなあ&撮ってみたいなあと思うですよ。出来るだけの装備を持って凸してみて、ダメだったら新井で豚汁でも食べて帰ってくればいいし…なんて妄想をしてしまった土曜日なのでありました。