青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

初心に帰る正月

2013年01月02日 23時42分27秒 | 東京急行

 

(正月休み@長津田検車区)


早いもんで正月休みも明日まで。年始ともなると義理はしっかり果たさなければならぬのも役割、と言う事で初日二日目はお互いの実家を行き来するなどの恒例行事。基本的に移動は車になっちゃいますが、それでも子供のリクエストに応えて折々で鉄道を入れこむのも役割。実家に帰る途中でちょっとデントの長津田検車区とか寄ってみたりして。ここには広い検車区を一望出来る人道橋があって、東急ファンには結構おなじみのビュースポットなんじゃないでしょうか。


ヨメさんを車に残して子供と人道橋を一往復。電留線の奥に突っ込まれてるのは8500系が大半で、束の間の正月休みを頂戴している模様。土休日ダイヤでは5000系が優先なのかね。こうして見るとデントにも5000系が増えて来たらしいが、まだまだ8500系のタマも相当数残ってるね。長電あたりのクジラの置き換え要員の心配はなさそうです。え?山ノ内?山ノ内はOS復活で何とかしよう。


お次はちょっと離れたこどもの国線沿いの長津田車両工場へ。昨年引退したデヤ検@7200系がまだ留置されてました。検測の部品関係は後継の「TOQi」に引き継がれたんで、特に残しておく意味もないと思うのですが、まだ処遇は決まらないようです。ひょっとしたら入換用とかで残すつもりなのかもしれないけど。工場の奥には2000系が編成をぶった切られて放置プレイですが、これも組み替えた上でどっかの地方鉄道に出すのかもしれませんね。2000系って東武に直通出来ないんで扱いづらいようですし。


場面は変わって夕方、実家での新年会ってのはオトナはいいかもしんないけど子供は貰うもん貰ったら退屈なもんですよね(笑)。幸いにして酒も飲んでなかったんで、子供と一緒に多摩川の河原まで出て来ました。初日の出の消化不良がウソのような晴れ上がった元日の夕方、川面を渡る風もそこまで冷たくない。夕日は多摩丘陵に傾きエロい角度、各駅停車の3000系と言う現在の小田急では凡庸の極みみたいな列車も、光線一つでいい感じになるねえ。


続行でやって来たEXE。橋梁上から複々線区間になるんで、ちょっと構図的にはしんどい。優等列車は内側の線路に入っちゃうからねえ…特急車の中では実質重視のきらいがあるEXEも、夕日を浴びればそのシャンパンゴールドの車体がひときわ輝きを増します。食べ物に旬があるように、EXEの旬は夕方の光を浴びるこの時間なのかもね。


夕日に染まる電車、アーチの多摩水道橋と、その向こうに夕富士。何年何回この景色を見ただろうかねえ。
川と言えば多摩川で育った自分にとって、多摩川の風景ってのは初心に返れる自分の原風景と言うか、ホッとするものです。

コメント
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