(格子窓の向こう@勝山駅)
勝山駅の待合室から。この「格子窓越しの○○」って構図は何となしに自分の好みであったりする。構図の中にさらに小世界が見えて来るという感じがいいのか、はたまたのぞき見的なチラリズムがいいのか。いずれにしろ、勝山の駅舎は改築されているとはいえこのような古き良き造作を多くの場所で残しております。んで、新しくてエアコンも効いているんだから悪かろうはずはありませんw
さて、小舟渡駅前の小舟渡橋でチャリを折り返し、キコキコとまた撮り歩きながら勝山方面に戻ります。行きと似たような場所で構えるのも能がないんだけど、まずは発坂~保田間の田園地帯で秋めいた空を見上げて広角でパチリ。2連の福井行MC7000型が伸びやかなストレートから緩やかなアウトカーブを走っていきます。
発坂駅を出るMC6110。鄙びた木造駅舎が立っていたのだが、無粋ななにわナンバーが止まっていたのでむりやり花絡めで。えち鉄の車両は元々の京福が主に阪神電鉄の中古を使っていたせいもあって、特にこの6000番台の車両は何となくカオのデザインが阪神電車入ってる気がするんだが、この車両は元々愛知県の愛知環状鉄道で使われていた車両なんだそうで。でも、テールランプのデザインとか、阪神電車でしょこれ。
草刈場踏切付近の森を行くMC6112。愛環は1500Vの路線でしたので、600Vのえち鉄入りするために降圧の改良工事を行ったそうな。えち鉄の車両はおおざっぱに言って6000型が単行グループ、7000型が2連グループで、乗客の流動に合わせて運用が行われているようです。今日の午前中は結構乗っていたけど、永平寺口から勝山までは単行で十分間に合う流動なのかな。えち鉄に沿って中部縦貫自動車道が整備中であり、これが開通すると結構えち鉄には影響が大きそうな気がする。
勝山駅までチャリンコで戻り、すぐの福井行きを一本見送って駅併設の「えち鉄カフェ」で一休み。勝山駅の改築に伴って開店した、えちぜん鉄道直営のシャレオツなカフェーです。アイスコーヒーを水出しの立派なサイホンで淹れてくれる本格派。よく出来たアイスコーヒーにクリームを浮かべて飲む至福の時間は癒しのひと時。炎天下の中を3時間近くサイクリングした体に沁み渡ります。
次の福井行が出るまでの30分を落ち着いた雰囲気の店で過ごす。ここコーヒーも美味いんで、えち鉄に乗りに行った際には是非もんで訪れて欲しい店であります。ただ文庫本だけ持って一時間くらいまったりしてから福井に帰るだけでも、いい感じの休日の過ごし方が出来そうだよね。
次回へ続く。