青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

三連鳥居に願いを込めて。

2021年05月21日 17時00分00秒 | 長野電鉄

(特徴ある三輪鳥居@美和神社)

湯田中ローカルに就いていた鯨編成。昼の湯田中発長野行きで街に降り、返しの須坂行きで入庫してしまう運用なので、私も運用に沿って街に降りて来ました。どうしても長電に来ると風光明媚な山ノ内周辺で撮影する事が多くなってしまうので、長野市内での撮影は随分久し振りになる。どこで撮ろうか・・・なんて考えて、本郷駅前の美和神社に来てみた。この神社、普通の鳥居の両脇を更に鳥居が囲む三連鳥居に特徴がある。この形の鳥居を「三輪鳥居」というらしく、三輪=美和となった神社名の由来ともなっています。秩父の三峰神社とかでこういう形の鳥居を見た事があるのだが、それなりに珍しいものらしい。

街へ降りて来る鯨を、青葉を渡る風爽やかに美和神社の鳥居抜きで迎えます。鯨の通過2分前くらいまで、宅配便のトラックがあろうことか鳥居前の空きスペースに駐車していてヤキモキしてしまったのだけど、美和神社の神様にお賽銭投げて「あのクルマどかしてっ!」とお願いしたら、配達を終えたらしい運転手が戻って来てすいーっとどこかへ行ってしまった。神様の思し召し。というか、神社仏閣で撮影する時は、先ず一回手を合わせてからにしたほうがいいと勝手に思っている。それが礼儀だと思うし、何となくその方がいい写真が撮れそうじゃない?

鳥居をくぐる真っ赤なゆけむり。美和神社は、長野善光寺の周辺に散らばる善光寺七社のうちの一つ。境内も広くなかなか立派な神社だと思うのだけど、普段はひっそりとしていて宮司さんの姿などを見る事はありません。建立は7世紀くらいの文献に記録があるとされているものの定かではなく、相当に歴史のある神社だという事が出来ます。駅名は「本郷」ですが、周辺の地名は長野市三輪。ずっと昔からこの辺りは「三輪村」という上水内郡の村だったらしいのだが、「本郷」という駅の名称が何から出て来ているのかは不明。

本郷と言えば橋上駅舎と本郷ステーションデパートでしたが、最後まで頑張っていた階段脇の花屋も何年か前に閉店。バリアフリーの観点から橋上駅舎に登る階段も切り離され、今は地上から直接上下のホームに入場する構造に変わっていました。橋上駅の部分は使わないなら老朽化するだけだから撤去してもよさそうなもんだが、時間も費用もかかるから棚上げなのかな。んで、新・本郷駅の改札口らしきものは須坂・湯田中方面行きのホームにしか付いてないと思うんだけど、長野方面行きの改札はどうしてんのかな?という部外者のささやかな疑問があったりする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする