青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

越ノ潟、波止場の風は強く。

2021年10月17日 17時00分00秒 | 万葉線

(北陸の大河を渡る@六渡寺~庄川口間)

庄川の鉄橋を、万葉線の車窓から。庄川は飛騨山脈の烏帽子岳に源を発し、上流部では御母衣ダムや庄川峡を通って小牧ダム、そして砺波平野から呉東地域を流れ、ここ新湊の街で富山湾に注ぎます。もうここまで来ると海と一体のような大きな河口部ですね。ちなみに、かなり昔に庄川沿いの156号を御母衣ダムの辺りから延々と走って富山に行った記憶があるなあ・・・確かGWの話だったような。GWでもまだ荘川桜が咲いてなくて、随分と寒いところなんだなあと思ったりして。

中新湊にて交換するMLRV1000形。本当なら、ここから万葉線が内川運河を渡る撮影地に行こうと思ったのだけど、思わぬ暑さでへばってしまい駅前の自動販売機で買った缶コーラを待合室で飲みながら一休み。9月の三連休は夏の暑さが残る天気の良い一日だったのだけど、ふとカレンダーを見たら、もう今年はこの三連休が最後だった事に気が付いてちょっとガッカリ。

コーラを飲んでいたら、コカ・コーララッピングの単車がやって来た(笑)。この日は旧型の単車3車、新型トラム4車の7運用で回っていたようです。割と電車の全面広告でコカ・コーラってのは珍しくないんですが、とにかく真っ赤な車体がド派手で目立ちます。この日の午後は万葉線周りでウロチョロしましたけど、この電車で終点越ノ潟まで参りましょうか。東新湊で最後の乗客が降り、終点の越ノ潟まではコカ・コーラ電車は暫し貸切となりました。専用軌道を軽快なツリカケ音を立ててけたたましく走って行く単車。

終点・越ノ潟。県営渡船の渡し場とぶっきらぼうな行き止まりのホームだけ。見ようによっては終着駅的な情緒よりもコンクリートじみた殺風景さが勝った場所とも言えるのですけど、それは線路をぶった切られて仕方なく行き止まりになってしまったという駅の歴史らしい風情なのではと思わせます。

と言う訳で、県営渡船に乗って対岸の堀岡に出ようと思ったのですが・・・何とこの日は風が強くて渡船は欠航。そりゃあ結構・・・ってんな訳あるか!

コメント
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