(払暁の 妙義荒船 影にして@下仁田駅)
長野電鉄の帰り道。小布施の「穴観音の湯」で充分にホカホカとなった後、翌日も休みなのでゆっくりのんびりと家路に就くことに。無理に高速道路を使う事はせず、小布施から須坂、須坂から夜の菅平を抜け上田、上田から小諸・佐久を通り、真夜中の内山峠を抜けてR254で下仁田へ。「道の駅しもにた」にてマルヨしたんだが、さすがに1月の北関東は氷点下6~7℃くらいまで下がるんで毛布二枚重ねでも寒くてしょうがなかったですね(笑)。翌朝、まだ夜も明けやらぬ上信電鉄の下仁田駅へ。帰りにちょっと下仁田に立ち寄りたかったのは、上信電鉄の「デハデハコンビ」ことデハ251+デハ252のコンビが運用に入っているらしい・・・という話を小耳に挟んだから。
お、いたいた。下仁田駅の一番南側の留置線に入っていたデハ251+252。今でも何種かの自社発注車が現役で残っているというだけでも上信電鉄というのは貴重な地方私鉄な訳ですが、その中でも昭和50年代の上信らしい独特の箱型車体と毛抜き型ストライプを持つデハ251は、お好きな人にはたまらないというコアな人気を持つ車両。元々は2連の1000形に対するラッシュ増結用で作られた車両なので、両運転台を持ち単行運転が可能という上信の車両ラインナップの中では異端児的存在。基本的には元国鉄107系が中心となっている現在の運用の中では、サブ的な扱いの中でもサブ的なポジションにあり、その運用は神出鬼没。自分も何度か上信に来たことはあるけども、だいたい高崎の車庫の奥の方で動かない姿しか見ておりませんのでね。
高崎と下仁田を約一時間で結ぶ上信電鉄。朝は下仁田→高崎に向けての上りの流動が中心になるため、下仁田側に5編成の夜間滞泊を溜め込んで放流する形式を取っています。そうでもしないと、車両のやりくりが間に合いませんですからねえ。以前は石灰石の積み出しもあり、貨物ホームを含めて広い構内を持つ下仁田の駅。その広さが、現在は余裕のある車両の滞泊を可能にしています。