(浅間山遥か@上州福島~上州新屋間)
下仁田の駅に滞泊していたデハデハコンビ、以前から上信の運用については少し掘り下げて自分で調査していた事もあり、総合的な情報を鑑みるとこの電で出て来そうだな・・・というアタリは付いていました。冬の遅い日の出は、下仁田側だと山を越えずに太陽が線路に回らなさそうだったので、少し場所を移動して構えたのは上州福島の田園地帯。旧道のR254と現道の富岡バイパスを結ぶ陸橋の上から西上州の山並みを臨めば、碓氷峠の向こうに真っ白に雪を纏った浅間の山が見えます。高崎方面からやって来た107系のジオパーク電車。上信では700系を名乗りますが、そう言えば初代のジオパーク電車は元西武の701系だった事を思い出す。
予想では、上州福島の駅でジオパーク電車と交換するダイヤでやって来るはず。福島方からタイフォンの音がして暫し、踏切の向こうから予想的中、デハデハコンビがやって来ました。デハ251+252の独特の箱型ボックス車体、濃淡のオレンジとマルーンのラインでサンドイッチされたサイドのデザインがスタイリッシュなデハ251と、シンプルなホワイトとライトブルーのツートンのデハ252。現行の阪神青胴車を思わせるカラーリングで、「上州のジェットカー」と言われていたりいなかったり。
明けの月浮かぶ冬の西上州。もう一個のカメラでは広角で。独特の突兀とした稜線を見せる荒船・妙義の山並みに浅間を入れ込んでみました。自社発注車天国・上信電鉄で、初めて拝めたデハデハコンビのランデブー。いつ走るか分からない、上信電鉄きってのトリックスターだけど、機会を見て追い掛けたくなりますね。