青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

道の駅、湯船で眺める大鉄橋。

2025年01月07日 17時00分00秒 | 野岩鉄道・会津鉄道

(鈍色の湖面に姿映して@中三依温泉~湯西川温泉間)

現在でこそ第三セクターで運営されていますが、現在の野岩鉄道会津鬼怒川線は、かつては国鉄の野岩羽線計画として日光線の今市から遥か米沢まで建設されるはずの地域間横断路線でした。野岩線の中でも車窓風景の白眉とも言える湯西川の大鉄橋は、いかにも鉄建公団線らしい連続トラスの美しい造り。冬の朝陽が男鹿の山々を赤く染めても、深山幽谷を行く野岩線のレールには未だ光届かず・・・五十里湖の鈍色の湖面にはうっすらと薄氷が張っている。氷の幕を壊さぬように壊さぬように、静々と列車は湖上の長い鉄橋を渡って行く。普段は2連の6050系か、3連の特急リバティしか通らない鉄橋ですから、4連となるとそれだけでもなかなかの迫力がありますねえ。かつての6050系で運行されていたかつての会津快速でも、下今市と新藤原でそれぞれ2両ずつ車両を切り離して、野岩線内は2連で走っていましたのでねえ・・・

国道121号の赤汐大橋は歩道が除雪されておりませんでしたので、長靴でズボズボと入って行って撮影していたのだが、流石に長靴の下に厚めの靴下を履いていても冷えるものは冷える。撮影の後は、すっかり冷えた体を温めに、湯西川温泉駅に併設された道の駅にある「郷の湯」に入ってみた。ここに温泉があるのは知っていたんだが、今まで利用する機会がなかったんだよな。郷の湯は道の駅の2階にあって、内湯と露天風呂がそれなりに広々としていて好ましい。朝一番ではまだお客さんも少なく、ちょっと熱めの単純温泉に浸かると、冷たく悴んだ体が湯船の中でじんわりと溶けて行く。休憩所の窓から眺める湯西川の大鉄橋の眺めがとてもよろしい。鉄橋を眺める道の駅の温泉と言えば、大井川鉄道の川根温泉が有名だが、ここもなかなかだ。


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