青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

海老名御開帳の儀

2019年05月25日 22時00分00秒 | 小田急電鉄

(ロマンスカー60年の系譜@小田急ファミリー鉄道展)

2021年春のロマンスカーミュージアムの開館を控え、海老名車両区の南側の車庫の中にしまい込まれていたSEこと小田急3000形(初代)が、12年ぶりにお天道様の下に出て来ました。何年か前の海老名公開で車庫の中にいるのを見れるという機会はあったと思うんだけど、こうして広い車両基地の中で最新車種のGSEとともに並ぶというのは何だか感慨深いものがあります。昭和32年から平成30年まで60有余年のロマンスカーの歴史。令和の時代を迎えて過去と未来を繋げるかのごとく並んだその姿、今日だけはGSEのG=Generetionであったかもしれません。

久し振りのSEのお出まし。という事象自体が小田急ファンにとっては例えて言うなら善光寺の御開帳みたいな宗教行事的意味合いがありまして、5月とは思えない暑さに見舞われた海老名車両区も巡礼に訪れたファンたちでヒートアップしておりました。長らく5両編成で保存されていたSE車ですが、昨年来の小田急本社における保存車両計画の見直しに伴い、中間車については整理解体の対象となっているのだそうな。この海老名での公開が終了したら、解体車と保存車の編成組み換えのために一旦大野工場へ入場するものと思われます。ファンがヒートアップしたのも、最後のフル編成での姿を拝めるのがこれが最後というのもあったかもしれませんね。

デビュー当初の顔に復元された新宿方の車両と違って、小田原方は馴染み深い自分の良く知るSSE車の顔。そうそう、晩年はRSEにその座を譲るまで、ほぼ御殿場線に乗り入れる「あさぎり」の専担として活躍をしていました。多客期になると5+5の10連でさがみとかあしがらに入ったりもしてたよね。地元の最寄りの向ケ丘遊園に止まるロマンスカーは、専ら日中はSSE車が多かった記憶がある。ああ、追憶の「急行」あさぎり号。停車駅は新宿・町田・本厚木・松田・山北(1号・6号は谷峨停車)・駿河小山・御殿場だったかな。 車掌が鉛筆でチェックを入れる、硬券の連絡急行券が懐かしいですね。

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