青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

店に見る 郷土の味と 生活と。

2022年09月28日 17時00分00秒 | 京都丹後鉄道(丹鉄)

(輝く丹後の海の幸@京丹後市某所)

この日は、観光を取り入れたり乗り鉄したりとまったりモード。街道筋の魚屋さん、そこそこ駐車場の客付きが良いので寄って見る。お土産代わりの鯖のへしことデベラ(ヤナギガレイ)の干物を購入。キラキラとショーケースに並ぶは丹後の海の幸。美味しそうな刺身の盛り合わせ、マグロ、カンパチ、サザエ、アカイカ、タイ、アジなどの魚が入っている。クルマにクーラーボックスを積んでいるのが幸いだ。コンビニで大きな板氷を買って保冷は万全。どうせ帰りは長旅だし、夕飯のおかずにでもなれば、とひと盛り購入。

丹後地方では「スーパーにしがき」というチェーン店が幅を利かせていて、どの街にも店舗がある。観光客御用達の土産物店もいっぱいあるけど、旅先ではこういう地元民が普段使いしているスーパーなんかに忍び込んで、全国流通はしていない地元メーカーの製品が並んでいたりするのを見るのも楽しいものだ。さすがに丹後地方、特に宮津周辺は練り製品の製造が盛んと見えて、ちくわやカマボコの類の扱いが多い。「お土産に舞鶴・宮津のちくわ・かまぼこを!」と書いてあるので、選りすぐって三種類ほどを購入。家に帰って食べたら、ヨメさんも「魚の味が濃くて美味しい!」と非常に評価が高かった。あと「ヒラヤコーヒー」っていう久美浜の乳業メーカーが出してるコーヒー牛乳ね。これも美味しかったのでお勧めします。

ヒラヤコーヒー500mlを小脇に抱え乗り込む峰山からの丹鉄。特に目的のない乗り潰し。久美浜で上下交換なので一つ前のかぶと山駅まで。以前は甲山(こうやま)駅だったと思ったが、いつの間にかひらがな表記になって読みが変わっていた。蝉しぐれが降りしきる森の中の駅で、チュルチュルと紙パックのカフェオレ(濃くてうんまい)を飲んでいると、高校生の二人組がやって来た。こんな駅のこんな時間から学校に行く用事があるのかな。部活かな。なんて思っていると、カフェオレ色のDCがやって来ました。

のんびりと観光モードで眺めつつ乗ったり撮ったりを繰り返したこの日の丹鉄沿線。強かった日差しはやや傾き、木津温泉近くの田園地帯へ。シラサギが田園地帯を流れる川に沿ってエサを探している姿をぼんやりと見ていると、やおら傍らの踏切の鐘が鳴り始めて、午後4時の下り列車が去って行きます。翠濃き木津川の流れ、好き放題に繁茂する夏草にその姿を隠しながら、里山風景の縁を走る丹鉄のDC。重々しい瓦屋根の丹後の家並みを掠めて、一路豊岡へ向かいます。

 


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