青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

由良の朝 天気晴朗 波高し。

2022年09月18日 17時00分00秒 | 京都丹後鉄道(丹鉄)

(朝の若狭の凪の海@奈具海岸より)

昨日は、宿に戻ってからテレビを見るのもつまらぬことなので、コンビニで買った缶チューハイを片手にフリーきっぷを駆使して終列車に乗り、網野まで往復したりしてみた。都会の電車では、このご時世酒を片手に鉄道に乗るなんて憚られる事ではあるけれど、丹鉄の終列車には自分含めて乗客は二人。これなら何をか言われまいという目論見ではあった。ほろ酔い加減の体で熟睡し、目覚めはきっちり朝の5時。そっと部屋を抜け出してクルマのエンジンを掛ければ、奈具海岸から若狭湾越しに昇る朝陽が見えました。

結局また、ここにきてしまった由良川橋梁。今度は朝の陣。前の日の朝まで由良川流域に降り続いた強い雨が、山から川に流れ込んで、あたかもアジアの国の大河の様に澱んで波打っています。早朝の由良川を通り抜ける風と雲の流れは強く速く、由良川の谷に向かって吹く風に山霧がどんどんとダウンバーストで流れ込んでくるという不思議な天気でした。

軽い三脚なんかは吹き飛ばされてしまいそうな由良川河口の強風。江戸川競艇だったら余裕で中止になってしまいそうな波高だ。川岸の消波ブロックの上で慎重に機材をセッティングし、そこら辺に転がっている石を拾ってアンカー代わりに。東の空は吹っ飛んで行く千切れ雲で太陽が照ったり隠れたり・・・ヤキモキしながら始発の列車を待っていると、丁度雲が切れた頃合いで由良川橋梁に姿を現したのは始発列車の3603D・快速宮津行き。「丹後の海」車両での運行でした。朝陽に輝くメタリックブルーの車体、早起きは三文の徳と思える、眼福の光景にございます。


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