青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

山ノ内捕鯨調査

2021年05月07日 17時00分00秒 | 長野電鉄

(フルノッチで駆け上がる@北須坂~小布施間)

3月に3000系(元営団03系)の3編成目が動き出して、いよいよ活動範囲の狭まる長野電鉄の3500系(元営団3000系)。2月に地鉄に行った際、帰りに長電に寄ったんだけど、そん時に鯨を山ノ内の1往復しか撮れなかったのがちょっと心残りではあったんですよね。長電が公式アカウントでGW中の3000系の運用を公開していましたが、そっから3500系の運用を割り出すのはお鉄なら簡単な話。まあ日帰りソロ活なら慣れた信州がいいっしょ!という事でサクッと捕鯨調査して来ました。GW中は国交省とNEXCOが意地悪して高速代を割引してくれませんが、遠出する際には深夜割使う自分にはあまり関係ない。特に休憩する事もなく深夜の高速をアスファルトタイヤを切りつけながら小布施PAを出たのがAM5:20。間に合うか!と飛び込んだ松川橋梁のアプローチ、縦型ライトを輝かせ、101レの鯨がフルノッチで駆け上がって行きました。

先回りして上条のストレートで。今年はどこも花が早いけど、山ノ内ではGWで満開になる桃の花が既にピークアウトしていたのは残念。うっすら残った桃色と、朝の柔らかな日差しの中を湯田中に向けて登って行く鯨N7編成。朝から果樹園のあちこちで煙が上がり始めたんで、最初焚火かよ!って思ったんだけど、大型の噴霧器を使った農薬の散布みたいですね。この農薬を噴霧する農業用の車がコミカルな形をしているので、いつも電車と絡めて上手く撮れないかなあ・・・と思っているのですが、未だ果たせないでいます(笑)。

暫くはマッコウクジラの活躍と、長野電鉄の風景にお付き合いくださいますよう。

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春の北信大パノラマ

2021年05月05日 17時00分00秒 | 長野電鉄

(北信五岳仰ぎ見て@夜間瀬~上条間)

少し空は白っちゃけてるけれども、好天に恵まれたみどりの日。リンゴ、モモ、ナシと様々な果樹が花を付け葉を広げる広大な夜間瀬川の扇状地。先達氏の案内にてリンゴ畑の高台に登れば、真正面に飯縄と高妻山を見据え、右に黒姫妙高、左に戸隠と北アルプスの眺望開ける絶景が眼下に広がります。何ともパノラミックな風景の中、勾配を緩和するためにS字に刻み付けられた湯田中への道を、尺取り虫が歩くようにHiSEの特急ゆけむりが登って行く。暖かい風吹き抜ける皐月の山ノ内、今年はサクラ同様花の進みが早いようで、モモは既に終了、リンゴもピークが過ぎていた。リンゴの場合はピークが過ぎてるというよりも、リンゴの実に養分を残すために咲いたそばから摘花されちゃっているという方が正しいんだと思う。そうなると、リンゴの花のピークっていつなん?

遠く夜間瀬川の鉄橋を渡る音が聞こえて、夜間瀬の駅を出たあたりから姿を見せたHiSE。夜間瀬の神社裏・上条農免・上条ストレート・湯田中の町役場へ向かって最後の40パーミルまでの眼福の大パノラマ。夜間瀬の遠見の湯のあたりから夜間瀬駅~町浦踏切~夜間瀬川鉄橋の辺りを俯瞰するのはやった事あるけど、こっちサイドからやんのは初めてだねえ・・・列車が視界から消えるまで、一瞬も逃すまいとしてシャッターを叩き込む。先日動いてないHiSEを海老名で見て来たけど、連接台車剥き出しで投げっぱなしにされてるくらいなら、こうやって動いてる方がいいね(笑)。

40パーミルの勾配なんて、小田急当時は風祭や入生田の辺りで一瞬あるかないかくらい。応荷重装置もついてない旧式の制御装置と連接台車に断続的な急勾配と連続カーブは相当の負担だろうけど、こっちに来てからは毎日の事だから、少しは足腰も鍛えられたか。早いもので長野でデビューしてから15年目の山登り。その健在ぶりをいつまでも。

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鎌倉古道を想う

2021年05月03日 17時00分00秒 | 江ノ電

(新緑の極楽寺谷戸@江ノ電)

江ノ電の撮影地は、家並みをゴチャゴチャっと抜けて行く藤沢~江ノ島、併用軌道の江ノ島~腰越、海をバックにキラキラと華やかな腰越~稲村ヶ崎と短い間の場面転換が物凄く早いのですが、稲村を過ぎて極楽寺にかけては、海から続く鎌倉の谷戸風景・・・あ、鎌倉だと谷(やつ)ですかね。一瞬こんな感じの里山っぽい風景を見る事が出来ます。極楽寺の住宅街から左手に相模湾を見る好ましいアングルですが、造成地の上なので、いつか家が建てばなくなるんだろうなあなんて思っている。江ノ電が見えるのは、住宅の隙間からのほんの僅かな一瞬ですけども、まあ電車が全部見えなきゃ鉄道写真じゃない!ってこともあるまい。

源頼朝が鎌倉に幕府を開いたのは、海以外の三方を山に囲まれたその守りの堅固さ故。鎌倉に出入りする道は殆どが山を開削した「鎌倉七口」と言われる切通しとなっていて、この谷はその「七口」の一つである極楽寺坂の切通しから続く道筋。おそらくは800年前に鎌倉武士が踏んだはずの道を、今は江ノ電が走ります。

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遥かなる凪の海

2021年05月01日 17時00分00秒 | 江ノ電

(七里ヶ浜ブルー@江ノ電)

GWに突入しました。コロナの事はひとまず置いといて(置いとけないけど)、そもそもあんまり天気が良くないみたいですね。折角1~5日まで日の巡りよく5連休になったというのに勿体ない話だ。とりあえずステイホーム!ってことらしいけど、私ら犬じゃないんで(笑)、感染対策をしながら何がしかの楽しみを持ちたいなと思ってはいます。県境を越える移動を云々言われると、いきおい江ノ電と箱根登山に行く回数が増える。去年は緊急事態宣言下の束の間の癒しを求めて、復旧に向けて動き始めた登山電車にお世話になった。今年は江ノ電にでもお世話になるか。神奈川県民として、このフォトジェニックな2路線があることに感謝。

ある晴れた日、七里ヶ浜の高台から眺めた海の碧さを。いつも渋滞しているR134のクルマが、一瞬途切れた静寂を。眼下を江ノ電の緑の電車がいつものようにゆっくりと通過して行ったその時を。ああ、遥かなる凪の海、七里ヶ浜ブルー。波音すら聞こえない、一瞬の鎌倉物語。

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