tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

松山常次郎記念館

2007年09月03日 | 小さな旅
この土日(9/1~2)、九度山町(和歌山県伊都郡)の実家に帰ってきた。近所に「松山常次郎記念館」が開設されたと聞き、早速訪ねてみた。

故松山常次郎氏は、大正から昭和にかけて活躍した衆議院議員だ。敬虔で清廉なクリスチャンで、普通選挙の実施、婦人参政権の確立、廃娼運動などに取り組み、また1941(昭和16)年にはキリスト教平和使節団を組織して渡米し、日米開戦防止に力を注いだ。

記念館は彼の生家を改築したものだが、私の子供の頃は、ここで本・雑誌や文房具を商っていた。通学の途中にはよくウィンドーをのぞき込み、新しい雑誌(月刊・週刊の少年誌)が入っていないか、チェックしたものだ。コンパス、計算尺、電卓(カシオ・ミニ)など私にとってのハイテク文具は、すべてここで買ってもらった。

5/3のオープニングセレモニーには、長女・平山美知子さんや、その夫で画家の平山郁夫氏らが出席された。今後記念館には平山氏の作品も展示される予定で、現在氏はその1つである「九度山八景」を制作中だという。
※記念館の紹介サイト(九度山町ホームページ)
http://www.town.kudoyama.wakayama.jp/Cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AM02000

記念館の内装は、木材をふんだんに使った素晴らしいものだ。縁側や土蔵の雰囲気も良い。2階に上がると、私の高校時代の先生(美術担当の小沢道治氏)の大作が飾られていて、驚いた。美知子さんのご兄弟なのだ。

この日(9/2)は町民運動会の日だったので、記念館を運営するご当家の関係者ではなく、町の若い職員さんたちが屋内を案内して下さった。畳の香りも新しい部屋でいただいた冷たい麦茶は、とても美味しかった。

町はこの記念館を、近くの真田庵(真田幸村が蟄居していた)などとともに観光施設として整備するという。私が住んでいた頃から町の人口は減少の一途で、過疎化・高齢化が進んでいるが、風光明媚なこの町の振興に、ぜひ頑張っていただきたいものだ。
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休暇村 伊良湖

2007年08月11日 | 小さな旅
伊良湖といえば、「伊良湖のじいちゃんコンデジで遊ぶ」という有名なブログがある。

ちょっと凄みのある「じいちゃん」がコンデジ(コンパクト・デジタルカメラ)で撮った伊良湖周辺の写真がきれいなので、時々訪問している。私の短い滞在では、カワセミも夕焼けも撮れなかったのは、とても残念だったが。
http://tabigarasu.exblog.jp/

なお「伊良湖の…」は、「Yahoo! Japan」の「おもしろいブログみつけました」特集(06年5月号)でも取り上げられていた。
http://www.sbcr.jp/yig/url/art.asp?newsid=326

さて私たちは伊良湖で、休暇村に2泊した。1人約1万円(1泊2食)で、食事は朝・夕ともバイキングだった。

夕食のバイキングでは、刺身だけでも甘エビ、アイバリ(地場の魚)、マグロなど3~4品が日替わりで出てくる。連泊しても飽きない工夫が嬉しい。焼きアサリや天ぷらは目の前で調理してくれるし、地元牛(渥美牛)を使ったローストビーフや地鶏のたたきも美味しい。洋食や子供向けメニューも充実している。

圧巻は、渥美半島名物のメロンだ。写真の「渥美メロン」(アールスメロン)が、どんどん出てくる。メロン好きの私は、スイカを食べる要領でかぶりついてしまった。甘過ぎず、フレッシュな香りを楽しみながらたっぷり味わえた。休暇村では「メロン食べ放題ツアー」も行っているが、わざわざ参加しなくてもこれで十分だ。

朝食には、メロンこそ出てこなかったものの、海の幸や各種フルーツが盛りだくさんで、これもたっぷり楽しめる。家内は、有機ルイボス茶を何杯もおかわりしていた。

休暇村にはプールもあるし、海水浴場までは車で5分だ。たっぷり泳いでお腹がすいた後のバイキングは、とても有り難い。安い料金で美味しいものをたくさん食べたいなら、この休暇村が断然お薦めである。ご予約は、ぜひお早めに。
http://www.qkamura.or.jp/irako/
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ちょっと京都へ

2007年04月20日 | 小さな旅
京都新聞(4/17)の1面に「ちょっと京都へ 『7割日帰り』に着目」という記事が載った。

《JR西日本は、JR東海の「そうだ、京都、行こう。」に対抗して、利用客にとっておきの京都を紹介する「ちょっと京都へ」(仮称)キャンペーンを展開することを決めた》《地元経済人や学識経験者らでつくる「京都懇談会」(座長・立石義雄オムロン会長)も、16日発表した提言でその実現を強く求めた》

《空前の京都ブームで、京都を訪れた観光客は2005年に47百万人(京都市調べ)に上った。10回以上のリピーターが6割を超え、「本物の京都」を求める声が年々高まっている》そうだ。入洛客の中で日帰り客が7割を占めることから、「ちょっと京都へ」キャンペーンの事業化を決定したという。

観光客数=47百万人、10回以上のリピーター=6割超、とはすごい。私の聞くところによると、たいていの修学旅行生は京都に1泊、あとは滋賀か奈良に1泊するそうだが、これは「京都に2泊したいが旅館が取れないので、やむなく滋賀か奈良に回る」ということだそうで、奈良は「おこぼれ」をいただいていることになる。

13面にはこの関連記事が出ていて、京都懇談会は京都冬の旅」に合わせたフォーラムの開催や「京都日本画新人賞」の創設なども提言している。
※京都懇談会が提言(京都新聞 07.4.17付)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007041700038&genre=B1&area=K00

それにしても京都は頑張っている。絶好調の中で、さらに地元経済界とJR西日本がガッチリ組むとは。「本物の京都を提供する」という発想も良い。奈良には、鹿や大仏だけではない「本物の奈良」が随所にある。これを掘り起こせないものかと、思案しているのだが。
※写真は鞍馬寺・山門(京都市左京区 3/22撮影)。
コメント (2)
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光明寺で花見

2007年04月10日 | 小さな旅
会社の同僚と作る「京都食べ歩き同好会」、春の例会(4/7)では総勢8名で光明寺(京都府長岡京市)を訪れた。奈良から国際会館前行きに乗り、四条烏丸で阪急に乗り継ぎ、長岡天神駅下車・バスで約10分だ。

この寺は西山浄土宗の総本山で、紅葉で有名であるが、桜の季節も良い。境内では満開の桜をバックに、お寺のPR用ビデオの収録も行われていた。ソメイヨシノだけでなく、可愛いピンクの八重桜なども咲き出していた。
※光明寺のホームページ
http://www.komyo-ji.or.jp/

あいにくの小雨だったので、花見は早々に切り上げて、昼食はお寺に接した「いっぷく亭」へ。手軽なお店であるが、座敷に上がって豆腐づくしの会席をいただいた。

大鍋の湯豆腐に始まり、湯葉・豆腐・がんもどきや竹の子をあしらったヘルシー料理の数々、締めは竹の子ご飯で、ちょうどいい具合に満腹になった。
※いっぷく亭(Yahoo!グルメ)
http://gourmet.yahoo.co.jp/0005247461/M0026000447/

帰りは少し歩くと「長岡京 小倉山荘 竹生(ちくぶ)の郷」という軽食と菓子販売のお店があり、そこで幹事さんから、お土産の「京の合わせ最中 竹生の郷」を受け取った。皮と餡が分かれていて、食べるときに挟むタイプだ。家で食べると、パリパリした皮の食感が良く、餡も美味しかった。
※「長岡京 小倉山荘」のホームページ
http://www.ogurasansou.co.jp/

いにしえの都・長岡京の、しっとりとした風情を楽しんだ春雨の一日であった。
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エクシブ京都 八瀬離宮

2007年03月25日 | 小さな旅
3/21(水・祝)~22(木)、1泊2日で「エクシブ京都 八瀬離宮」に泊まった。家族サービスのため、大切に1日だけ残していた休暇を取って行ってきたのだ。

このホテルは昨年11/28にオープンしたばかりで、京福電鉄が経営していた「八瀬遊園地」跡地に建てられたものだ。オープン前から予約を入れていたが、結局取れたのがこの日だった。

奈良市から八瀬(京都市左京区)までは日帰り圏だが、とにかくここに泊まりたかった。プランとしては、朝に車で家を出て、土井志ば漬け本舗の漬物茶屋「花ぢり」(八瀬花尻町)で昼食後、すぐホテルに入り温泉へ。翌朝は鞍馬~貴船(土日は混む)方面を訪ねる、というものだ。

ホテルの公式サイトには《野趣あふれる景観に包まれた館が、「エクシブ京都 八瀬離宮」です。コンセプトは、伝統的な技や素材と現代的なデザインが美しく溶け合う「離宮 クラシックコンテンポラリー」。外壁は「ベンガラ色」と呼ばれる伝統的な赤で統一しながら、インテリアはモダニズムを追究するなど、まさに「現代の離宮」と呼ぶにふさわしい新古折衷の会員制リゾートホテルです》とある。
※公式サイト
http://www.resorttrust.co.jp/data/f01_01.html

リゾートトラスト(=エクシブを経営)の社長が推す日本最高峰のホテルは、「奈良ホテル」だそうだ。確かに、周囲の自然に溶け込んだ奈良ホテルのたずまいは、なかなか他所では見られない。建て増しした新館も、敷地の傾斜を利用して地下部分に隠されている。

ということで、相当期待して「八瀬離宮」に赴いた。大原に向かう道路から建物が見えるので、迷うことはない。玄関前に車を寄せるとポーターが出迎え、荷物を運んでくれる。広い駐車場は地下にある。敷地はとても広いのだが、目立たないよう隠されているのだ。すぐ近くには比叡山がそびえている。

玄関を入ると、天井が高く高級感あふれるロビーがある。案内に従ってソファに座ると、端末機を持ったスタッフがやってきて、その場でチェックインできる。熱い緑茶をいただきながらチェックインできるのは、とても有り難い。

建物は地上3階、地下3階。自然景観との調和を考え、高さを抑えている。写真中央の白っぽい建物(ロビーやスパがある)の左右にベンガラ色の客室棟が並ぶ。倉敷アイビースクエアを思い出す。客室は広く採光も十分で、リラックスできる。大きな液晶テレビもついている。トイレの便器が自動化されていて驚いた。お年寄りや体の不自由な人でも便利に使えるだろう。

天然温泉の「ザ・スパ」は広々としていて、エステや個人風呂もある。露天風呂に入ると、森の中にいるような開放感を味わえる。

食事はバイキングを予約したが、今まで食べたことがないほど品数が豊富(和・洋・中すべてが揃う)で、味も良い。作り置きではなく、大半がその場で調理して出してくれる。小鍋もついていて、好きな食材を選んで入れる。

アルコール類は千円ほどで飲み放題(ソフトドリンクは無料)。生ビール、ワイン、焼酎を始め、スコッチ(ジョニ黒)、バーボン(ジムビーム)からブランデー(サントリーVSOP)まで揃っている。

面白かったのはチョコレートで、噴水のように湧いてくるのをバナナやイチゴで受け止めると、ポッキーのようにコーティングされる。ブランデーのツマミにもよく合った。

静かな部屋でぐっすり寝た後、バイキングの朝食(和・洋・中)も美味しい。とりどりの漬物と白味噌仕立ての味噌汁が、京都の雰囲気を出している。チェックアウトもスムーズだった。
※このホテルを評価するサイト
http://xiv.e-asre.com/kyoto.shtml

とにかく何から何まで、驚くことずくめの「最新鋭高級リゾートホテル」で、今年度を締めくくる最高の「小さな旅」だった。奈良にも出来ないかなぁ、こんなリゾートホテル…。
コメント (2)
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