tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良に「ランドオペレーター」を!

2007年07月17日 | 観光にまつわるエトセトラ
「ランドオペレーター」という言葉を初めて耳にしたのは、NHK(奈良UHF)の番組だった。

「本音で語ろう!奈良 観光のこれから」という約70分の討論番組(07.3.23放送)で、(株)奈良ロイヤルホテル社長の八坂豊氏が「奈良の観光振興のためには、ランドオペレーターが必要だ」と発言されていたのだ。

「ランドオペレーター」には「現地手配会社」という意味もあるが、広義には、地元と旅行社・旅行代理店(エージェント)の間に立って、国内他府県や海外に対し、地元の観光素材を提供したりツアーや観光コースを企画・提案したり、また来県客を(直接・間接に)サポートしたり、という役割を担う人(または組織)のことで、いわば観光プランナー、旅行プロデューサーである。
※参考:外国旅行社誘致を(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/eco/20070215_1.html

だからランドオペレーターは、国内外のエージェントとの密接なパイプを持たねばならず、またプロのランドオペレーターを核とした(産官学民共同の)地元における支援ネットワーク作りも必要だ。

ランドオペレーターは、県下市町村がバラバラに行っている各観光地のPRを束ねたり、ホテル・旅館や交通手段と各観光地を結びつけてプランニングし、それをエージェントに提案する(いわばエージェントへの「卸売り」)。

奈良の観光情報は、国内の旅行雑誌に取り上げられることも少ないし、ましてや海外にはほとんど情報発信されていない。

しかし地元は宿泊観光客を増やそうと躍起になっているし、政府(国土交通省)はビジット・ジャパン・キャンペーンを張って海外からの旅行者を取り込もうと動いている。JR東海は、関東地区で「都のかほり」というテレビ番組(月~金のゴールデンタイム・4分間)や「うましうるわし奈良」のCMを放映してくれている。
※JR東海提供「都のかほり」(テレビ朝日)
http://www.tv-asahi.co.jp/miyako/

現在奈良には、奈良県観光連盟、奈良市観光協会、奈良コンベンションビューローと、観光関連の団体が3つ(奈良商工会議所を加えると4つ)もあるが、連携して(または切磋琢磨して)うまく機能しているとは言い難い。奈良県(観光交流局)、奈良市(観光課)、南都銀行(観光企画室)も同様だ。

幅広い知識や情報を持ち、強力な人脈とリーダーシップを兼ね備えた「奈良ランドオペレーター」が、日本中・世界中から観光客を呼び込むというグローバルな仕掛けづくりを望みたい。
※写真は薬師寺東塔(06.7.16撮影)
コメント (15)
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