面白い話がスポニチのサイトに出ていた。《「真田丸」最終回は大河異例の無題!屋敷CP(チーフ・プロデューサー)「皆さんが副題を付けて」》。真田丸の最終回(12/18放送)には、漢字2文字のサブタイトルをつけない、という話だ。同サイトによると、
俳優の堺雅人(43)が主演を務めるNHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)の最終回(12月18日放送)は副題がなく、無題となることが21日、分かった。「真田丸」は第1回「船出」から20日放送の第46回「砲弾」まで、すべて漢字2文字のサブタイトルを貫いてきた。
その“縛り”は元々決まっていたわけではなかったものの、第一次上田合戦を描いた第13回の副題「決戦」を決める頃に、最後まで二字熟語を継続する方針が固まったという。だが、最後の最後で“規定路線”を外れる無題。その異例の選択に込めた思いを制作統括の屋敷陽太郎チーフプロデューサー(CP)はこう語る。
「台本を作り上げる段階では、ある二字熟語を想定していました。しかし、実際に撮影がすべて終わり編集室で試写をした際に、真田信繁(幸村)を演じた堺雅人さんの演技を拝見して、われわれスタッフ全員が、その二字熟語では収まり切らない熱くて深い思いが最終回には詰まっていると強く感じました。ほかの二字熟語も色々と思い浮かべてみましたが、いずれもしっくりきませんでした。そこで、最終回の副題は無題とすることにしました」
これまで「ナレ死」「真田丸どうでしょう」など、インターネット上で視聴者発の楽しみ方が盛り上がってきた「真田丸」。それだけに屋敷CPは1人1人に副題を付けてほしいという思いを抱く。「最終回を観終えられた視聴者の方々が、それぞれどのような感想を抱かれ、それぞれに各自の心の中で副題を付けていただければ、われわれとしてはうれしいです。また、皆さんが付けられた副題を、ツイッター上などで拝見することを楽しみにしたいです」
幸村がいつ討ち死にしたのかは歴史書を読めば分かる。結果は分かっていても、それをどう描くのか。最終回には漢字2字に収められなかったほどの熱く深い思いが、「真田丸」に関わったすべての人間の思いが込められている。
なるほど、これは面白い。幸村がいつ、どこで討ち死にしたのか、ということは周知の事実であるが、その戦いぶりや幸村の思いは漢字2文字に落とせないほど大きい、ということなのだ。なお「ナレ死」とは、死のシーンを映像化せずナレーション(語り)だけで済ますこと。「真田丸どうでしょう」とは、ツイッター上で真田丸の感想を発信しあうことである。さて「第47回 反撃」である。NHKの公式HPからあらすじを拾うと、
茶々は、幸村の反対を押し切り、家康との和睦に傾く。和睦交渉での阿茶局の寛大な態度に、きりは大きな不安を感じる…。結局、大坂城の外堀を埋め、真田丸砦を破却することが決定してしまい、幸村は激しい衝撃を受ける。もはや戦うすべを失った又兵衛や勝永らの、豊臣家への怒りが頂点に達する…。
今回の話のメインは「和睦交渉」だった。豊臣方の交渉役はお初(茶々の妹)と大蔵卿局(大野治長の母、茶々と秀頼の乳母)、徳川方は阿茶局(家康の側室)で、もうこれは完全に徳川方のペースにはめられてしまう。大蔵卿局という人が、本当にこんなに愚かな人だったのかどうかは分からないが、ドラマではとんでもないことを決めてくるのだ。
ここに書くのは癪(しゃく)だな、と思っていたら、藤丸タダアキさんが感想の前にあらすじを書いてくれていたので、今回はすべて彼のブログから引用させていただく。なお大蔵卿局は、大坂夏の陣で敗れ自害した秀頼や茶々に殉じ、子の治長とともに自害して果てた。
真田丸46話砲弾では茶々の侍女が砲弾で亡くなります。講和反対の急先鋒だった茶々の腰が砕けてしまいました。大坂冬の陣は大坂方の完勝に終わったにも関わらず、家康の謀略に嵌められていきます。真田丸47話反撃の感想を書きます。まずはあらすじから。
講和に向けた会議が進みます。メンバーは豊臣秀頼・織田有楽斎・大野治長・その母大蔵卿局・そして真田幸村。茶々や大蔵卿はこれで和睦が成れば永遠に平和になると考えていました。一方の徳川方は始めから一時の方便として騙すつもりでした。徳川方の要求は豊臣方が大坂を離れる・茶々が江戸に人質に来る。豊臣方の要求は牢人の扶持・領地の加増・大阪に居座る。
そして、幸村は茶々の妹お初を全権大使に推薦します。お初は心もとないと考え、大蔵卿局を副使に任命します。一方の徳川方は家康の側室の阿茶局(あちゃのつぼね)を全権大使にします。そして、交渉会談が行われました。
この席で、徳川方は阿茶局は拍子抜けするほどの案を出しました。豊臣の領地はそのまま・茶々も大坂・牢人衆もお咎めなし。厳密には牢人衆はおいおい、領地の加増は無視されました。そして、会談が一息ついたときに、阿茶局が提案を出します。
大蔵卿局は牢人を毛嫌いしていました。講和で平和になるのだからもう牢人はいらないと。阿茶局は提案を出します。牢人が大坂城から退去するために真田丸を壊しましょうと。ついでに総濠も埋めてしまいましょうと。この提案は和睦の条件には載っていませんでした
真田丸を壊された幸村。牢人たちも一様に絶望します。幸村は牢人たちにもう策がないと謝りました。しかし、牢人や秀頼に励まされて翻意します。真田丸47話反撃は以上のようなあらすじでした。自分が読み漁った流れとだいぶ違います…。
真田丸47話の解説と感想を書きます。家康は当初強硬案として豊臣家は房総半島に移封する案を出します。茶々は南海道(和歌山・高知・徳島・愛媛)のうち2か国と主張しました。家康は大坂城に砲弾を撃ち込んだ上で、寛大な講和条件を出します。その家康の狙いは堀を埋めてしまうことでした。講和して堀を埋めて、そして再度攻撃する。これもすべて家康の謀略でした。つまり、家康ははじめから豊臣方を騙すつもりでした。
それに対し、豊臣方はその交渉は茶々や大蔵卿局が担当します。茶々や大蔵卿局は大坂城の事実上のあるじではあります。しかし、百戦錬磨の家康にかなうわけがありませんでした。家康はその間、平和を何度も演出します。名目は秀頼の妻で家康の孫の千姫のためという口実でした。そして、講和会談は穏便に進みます。
そして最後に、家康の側近の本多正純が豊臣方に提案しました。江戸から大坂まで出てきた家康のために戦争の記念が欲しい。その記念は大坂城の堀を埋めてしまって平和の記念にしたい。堀は一番外側の堀を惣堀と呼びます。一方、家康は総堀という意味ですべての堀を差していたそうです。ことさら、平和の雰囲気を演出し、騙しました。
大野治長はその後、家康の本陣で家康に最大限に褒められます。牢人たちを頭ごなしに𠮟りつけ、あっぱれな総大将ぶりだったと。治長はそれに舞い上がって、堀を埋める件をさほどに思いませんでした。これで勝負ありですね。
大坂城は秀吉が苦心して作った大きな堀がお城のかなめでした。それを壊そうとする家康の意図がわからない治長。真田丸47話の感想は家康はなんと陰険に天下統一へ向かったのかと。家康はこれが後世にまで残ることは考えませんでした。タヌキおやじの天下簒奪といまだにいわれています。
徳川方はその堀の破却は徳川方でするといいました。そして外堀を埋めて、内堀までも埋めてしまいました。日本の歴史がこのような騙しの中で動いていたのですね。日本人として、この日本という国の難しさを感じます。さらに言えば、秀頼はほとんどすべての大名にとっての主筋にあたります。寄ってたかって豊臣家を滅ぼし、徳川の世を作りました。
第48話は引鉄(ひきがね)です。堀の無くなった大坂城で再び戦争がはじまります。家康はその口実に牢人の大坂城再入城をあげました。これは真田丸47話反撃で出てきた阿茶局が言った「おいおい」ですね。曖昧にしておいて、あとから難癖をつける。それに対して幸村たちは再戦を決意します。48話も楽しみです。
俳優の堺雅人(43)が主演を務めるNHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)の最終回(12月18日放送)は副題がなく、無題となることが21日、分かった。「真田丸」は第1回「船出」から20日放送の第46回「砲弾」まで、すべて漢字2文字のサブタイトルを貫いてきた。
その“縛り”は元々決まっていたわけではなかったものの、第一次上田合戦を描いた第13回の副題「決戦」を決める頃に、最後まで二字熟語を継続する方針が固まったという。だが、最後の最後で“規定路線”を外れる無題。その異例の選択に込めた思いを制作統括の屋敷陽太郎チーフプロデューサー(CP)はこう語る。
「台本を作り上げる段階では、ある二字熟語を想定していました。しかし、実際に撮影がすべて終わり編集室で試写をした際に、真田信繁(幸村)を演じた堺雅人さんの演技を拝見して、われわれスタッフ全員が、その二字熟語では収まり切らない熱くて深い思いが最終回には詰まっていると強く感じました。ほかの二字熟語も色々と思い浮かべてみましたが、いずれもしっくりきませんでした。そこで、最終回の副題は無題とすることにしました」
これまで「ナレ死」「真田丸どうでしょう」など、インターネット上で視聴者発の楽しみ方が盛り上がってきた「真田丸」。それだけに屋敷CPは1人1人に副題を付けてほしいという思いを抱く。「最終回を観終えられた視聴者の方々が、それぞれどのような感想を抱かれ、それぞれに各自の心の中で副題を付けていただければ、われわれとしてはうれしいです。また、皆さんが付けられた副題を、ツイッター上などで拝見することを楽しみにしたいです」
幸村がいつ討ち死にしたのかは歴史書を読めば分かる。結果は分かっていても、それをどう描くのか。最終回には漢字2字に収められなかったほどの熱く深い思いが、「真田丸」に関わったすべての人間の思いが込められている。
なるほど、これは面白い。幸村がいつ、どこで討ち死にしたのか、ということは周知の事実であるが、その戦いぶりや幸村の思いは漢字2文字に落とせないほど大きい、ということなのだ。なお「ナレ死」とは、死のシーンを映像化せずナレーション(語り)だけで済ますこと。「真田丸どうでしょう」とは、ツイッター上で真田丸の感想を発信しあうことである。さて「第47回 反撃」である。NHKの公式HPからあらすじを拾うと、
茶々は、幸村の反対を押し切り、家康との和睦に傾く。和睦交渉での阿茶局の寛大な態度に、きりは大きな不安を感じる…。結局、大坂城の外堀を埋め、真田丸砦を破却することが決定してしまい、幸村は激しい衝撃を受ける。もはや戦うすべを失った又兵衛や勝永らの、豊臣家への怒りが頂点に達する…。
今回の話のメインは「和睦交渉」だった。豊臣方の交渉役はお初(茶々の妹)と大蔵卿局(大野治長の母、茶々と秀頼の乳母)、徳川方は阿茶局(家康の側室)で、もうこれは完全に徳川方のペースにはめられてしまう。大蔵卿局という人が、本当にこんなに愚かな人だったのかどうかは分からないが、ドラマではとんでもないことを決めてくるのだ。
ここに書くのは癪(しゃく)だな、と思っていたら、藤丸タダアキさんが感想の前にあらすじを書いてくれていたので、今回はすべて彼のブログから引用させていただく。なお大蔵卿局は、大坂夏の陣で敗れ自害した秀頼や茶々に殉じ、子の治長とともに自害して果てた。
真田丸46話砲弾では茶々の侍女が砲弾で亡くなります。講和反対の急先鋒だった茶々の腰が砕けてしまいました。大坂冬の陣は大坂方の完勝に終わったにも関わらず、家康の謀略に嵌められていきます。真田丸47話反撃の感想を書きます。まずはあらすじから。
講和に向けた会議が進みます。メンバーは豊臣秀頼・織田有楽斎・大野治長・その母大蔵卿局・そして真田幸村。茶々や大蔵卿はこれで和睦が成れば永遠に平和になると考えていました。一方の徳川方は始めから一時の方便として騙すつもりでした。徳川方の要求は豊臣方が大坂を離れる・茶々が江戸に人質に来る。豊臣方の要求は牢人の扶持・領地の加増・大阪に居座る。
そして、幸村は茶々の妹お初を全権大使に推薦します。お初は心もとないと考え、大蔵卿局を副使に任命します。一方の徳川方は家康の側室の阿茶局(あちゃのつぼね)を全権大使にします。そして、交渉会談が行われました。
この席で、徳川方は阿茶局は拍子抜けするほどの案を出しました。豊臣の領地はそのまま・茶々も大坂・牢人衆もお咎めなし。厳密には牢人衆はおいおい、領地の加増は無視されました。そして、会談が一息ついたときに、阿茶局が提案を出します。
大蔵卿局は牢人を毛嫌いしていました。講和で平和になるのだからもう牢人はいらないと。阿茶局は提案を出します。牢人が大坂城から退去するために真田丸を壊しましょうと。ついでに総濠も埋めてしまいましょうと。この提案は和睦の条件には載っていませんでした
真田丸を壊された幸村。牢人たちも一様に絶望します。幸村は牢人たちにもう策がないと謝りました。しかし、牢人や秀頼に励まされて翻意します。真田丸47話反撃は以上のようなあらすじでした。自分が読み漁った流れとだいぶ違います…。
真田丸47話の解説と感想を書きます。家康は当初強硬案として豊臣家は房総半島に移封する案を出します。茶々は南海道(和歌山・高知・徳島・愛媛)のうち2か国と主張しました。家康は大坂城に砲弾を撃ち込んだ上で、寛大な講和条件を出します。その家康の狙いは堀を埋めてしまうことでした。講和して堀を埋めて、そして再度攻撃する。これもすべて家康の謀略でした。つまり、家康ははじめから豊臣方を騙すつもりでした。
それに対し、豊臣方はその交渉は茶々や大蔵卿局が担当します。茶々や大蔵卿局は大坂城の事実上のあるじではあります。しかし、百戦錬磨の家康にかなうわけがありませんでした。家康はその間、平和を何度も演出します。名目は秀頼の妻で家康の孫の千姫のためという口実でした。そして、講和会談は穏便に進みます。
そして最後に、家康の側近の本多正純が豊臣方に提案しました。江戸から大坂まで出てきた家康のために戦争の記念が欲しい。その記念は大坂城の堀を埋めてしまって平和の記念にしたい。堀は一番外側の堀を惣堀と呼びます。一方、家康は総堀という意味ですべての堀を差していたそうです。ことさら、平和の雰囲気を演出し、騙しました。
大野治長はその後、家康の本陣で家康に最大限に褒められます。牢人たちを頭ごなしに𠮟りつけ、あっぱれな総大将ぶりだったと。治長はそれに舞い上がって、堀を埋める件をさほどに思いませんでした。これで勝負ありですね。
大坂城は秀吉が苦心して作った大きな堀がお城のかなめでした。それを壊そうとする家康の意図がわからない治長。真田丸47話の感想は家康はなんと陰険に天下統一へ向かったのかと。家康はこれが後世にまで残ることは考えませんでした。タヌキおやじの天下簒奪といまだにいわれています。
徳川方はその堀の破却は徳川方でするといいました。そして外堀を埋めて、内堀までも埋めてしまいました。日本の歴史がこのような騙しの中で動いていたのですね。日本人として、この日本という国の難しさを感じます。さらに言えば、秀頼はほとんどすべての大名にとっての主筋にあたります。寄ってたかって豊臣家を滅ぼし、徳川の世を作りました。
第48話は引鉄(ひきがね)です。堀の無くなった大坂城で再び戦争がはじまります。家康はその口実に牢人の大坂城再入城をあげました。これは真田丸47話反撃で出てきた阿茶局が言った「おいおい」ですね。曖昧にしておいて、あとから難癖をつける。それに対して幸村たちは再戦を決意します。48話も楽しみです。