tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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国交省「水の里の旅コンテスト2019」で川上村が優秀賞、高野山麓ツーリズムビューローが奨励賞!

2020年01月14日 | 観光にまつわるエトセトラ
今朝(1/14)の奈良新聞社会面に《観光資源で旅の魅力競う「水の里の旅コンテスト」川上村が優秀賞 ダムと水と防災テーマにツアー》という記事が出ていた。2010年度から国土交通省が毎年行っている事業で、川上村は2017年度に「奨励賞」(3席)を受賞していたが、「優秀賞」(2席)以上をめざしていた。川上村水源地課の公式HPによると、
※写真2枚は川上村水源地課のHPから拝借した

「水の里の旅コンテスト2019」一般部門優秀賞を受賞
国土交通省主催の「"水とふれあう"水の里の旅コンテスト2019」で一般部門優秀賞を受賞しました!(国土交通省のリンクはこちら。)

このコンテストは国土交通省が毎年募集しているもので、「水の里」とは、ダム周辺など、河川の上流部の区域に位置する“まち”や“むら”。同コンテストでは、そうした水の里の観光資源を活用した優れた旅の企画を表彰しています。

受賞した企画は「川上村でダム巡り 123!」(1つの村で2つのダムを巡り3つのダムカードをゲットだぜ!)ダムの歴史、村のあゆみ、水の大切さを学びます。1つの小さな村に2つ存在する巨大建造物、大滝ダムと大迫ダムを巡り、3つのダムカードを受け取ります。



大滝ダム、大迫ダムのダムカード。川上村特製「水源地の森 緑のダム」カードをプレゼント

お昼ごはんは地元の食材を使った「ダムカレー」と水源地の水「かわかみの水」をご用意します。自然と水を守ることの大切さと、水害から始まったダムの歴史と村の歩みを感じて頂きたいという想いで作った旅のプログラム。これから実施に向けて関係する方々とスケジュールを調整してまいります。

川上村は昨年、「吉野川紀の川源流ツーリズム推進全体構想」でエコツーリズム推進法(2008年施行)に基づく国の認定も受けている(全国で17番目・県内初 環境省の発表資料は、こちら)。

今回、国土交通省のHPを見ていて驚いた。なんと!私の生まれ故郷の「世界かんがい施設遺産小田井(おだい)用水路を巡る旅 紀州流土木技術で切り開いた水路」(和歌山県 橋本市・かつらぎ町・紀の川市・岩出市)が「奨励賞」と「特別賞」(観光庁観光資源課長賞)をダブル受賞していたのだ!応募したのは一般社団法人「高野山麓ツーリズムビューロー」だ。国土省のHPによると、


小田頭首工(とうしゅこう)、小田井堰(せき)ともいう
子どもの頃は単に「小田のせき」と呼んでいた。写真はこちらのHPから

300年前に築かれた「世界かんがい施設遺産・小田井用水路」を辿り、先人たちの驚くべき知恵と苦労に触れることで、私たちとこの地域の水のめぐみの歴史的なつながりを実感するツアーです。

【審査員の講評】単なる旅行というだけではなく、学習という切り口で、治水、河川工事の過去現在を、現地で学べる企画は面白い。水の大切さと歴史、測量体験や酒食などの魅力的なコンテンツがうまく組み合わされており、参加意欲をそそられる。移動にはバスを使用しベテランの添乗員も同行するため安全が担保されている。

また、地域の水路や水田の歴史を知ることができ、家族で深く地元を知ることができる良い機会となるだろう。地元の教育委員会や小学校を通じて家族での参加を促し、観光箇所については、その地域や施設と連携協力されており長期的に開催できる企画といえる。


「小田井用水路」は、紀の川の北側を紀の川に沿って流れる約32kmの用水路である。約300年前の江戸時代中期、紀州藩主・徳川吉宗(のちの八代将軍)は、水不足に悩むこの地を水田に変えようと、橋本市学文路(かむろ)の大畑才蔵に大水路開削を命じた。

紀の川流域を豊かな水田地帯に変えるために、大畑才蔵は「紀州流土木技術」と呼ばれる知恵と工夫により、小田井用水路を築いた。総延長は32kmに及び、当時約1000ヘクタール(東京ドーム約212個分)もの新田が開発された。 私の小学校の担任が大畑才蔵ゆかりの大畑先生(当時、橋本市学文路に在住)だったので、この話はよく覚えている。

川上村と紀の川筋、ゆかりのある地域が同時に「水の里の旅コンテスト」に入賞したとは、こんなに嬉しいことはない。川上村役場さん、高野山麓ツーリズムビューローさん、たくさんの方にツアーの参加を呼びかけてください!
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