tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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K-POPライブ、100年会館で開催、@3万円→@2万円に

2025年02月16日 | 奈良にこだわる
当ブログでも、〈K-POPの2.7億円ライブ、奈良県議会の行方は?〉および〈奈良公園のK-POPライブ、規模縮小・会場変更〉と紹介してきた県のK-POPライブ、事業費を2900万円に削り、1,476人収容のなら100年会館で開催すると正式に報じられた。これで「やれやれ」とホッとする人も多いようだが、私はどうも釈然としない。
※トップ写真は、なら100年会館大ホール。同館のHPから拝借

というのも、当初は「2.7億円かけて9,000人を無料招待する」、つまり「観客1人あたり3万円かける」(=2.7億円÷9千人)、ということだったが、修正案では「2900万円かけて1,476人を無料招待する」、つまり「観客1人あたり約2万円かける」(2900万円÷1,476人=19,647円)ということになり、1人当たりのコストが約1万円減るというだけのことなのだ。私にはまだ、モヤモヤ感が残る。最後に、このニュースを報じた毎日新聞奈良版の記事(2025.2.14付)を紹介しておく。

K-POP事業費 2900万円に 知事「トップ歌手出演は困難」
韓国・忠清南道との日韓交流行事について山下真・奈良県知事は13日、事業費を当初案の約1割に当たる2900万円に圧縮して2025年度当初予算案に盛り込むと発表した。参加費無料は維持したが、超有名歌手の出演は難しいとの見方を定例記者会見で示した。「超有名歌手が来れば喜ぶ県民もいたと思うが、最高意思決定機関である県議会の意向も踏まえた」と話した。

参加無料は維持
開催は10月24日の予定で、会場はなら100年会館大ホール(奈良市、最大1476人収容)。K―POPライブに加え、両国の伝統芸能や学生によるダンスが披露される。忠清南道からは、プロ歌手グループ2~3組(未定)の他、K―POPを専門的に学びタレントや歌手デビューを目指す若者らが通う「K―POP高校」の生徒らが来る。

事業を巡っては、奈良公園でK―POPの超有名歌手による無料ライブをする当初案だと県負担額が2億7000万円以上と見込まれたことから県議会が費用対効果などを疑問視。議員らが費用節減を求める申し入れ書を2度にわたって知事に手渡していた。

申し入れを受けて県と忠清南道は協議を進め、7日に山下知事が金泰欽(キム・テフム)知事とオンラインで会談して最終的に決めたという。屋内開催に変えることで警備費を、超有名歌手を呼ばないことで舞台設備費を、それぞれ大幅に圧縮した。

忠清南道から派遣される歌手については、女性グループ「TWICE」や「ILLIT」も含む「S・A級」と呼ばれるカテゴリーから1組招く案もあったが、その場合、舞台設備を大幅に充実させるため負担額が2億7000万円から削れないこともあり見送った。

13日の記者会見で山下知事は「大幅に予算を圧縮しているので県議の皆さんにも十分にご理解いただけると思う」と話した。24年末の県議会12月定例会で既に可決された補正予算案に盛り込んだ関連予算は2月定例会で全額減額する。また忠清南道との交流事業としてはライブとは別に文化セミナーも開くとしている。【川畑岳志】


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