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一昨日(2023.7.16)、会社で先輩だったFさんのご案内で、鴨都波(かもつば)神社(御所市宮前町513)の夏季大祭「ススキ提灯献燈行事」を詳しく取材することができた、Fさん、ありがとうございました! この日はお天気に恵まれ、朝から快晴。気温もグングン上昇し、最高気温は35.5℃を記録するという猛暑日だった。
奈良新聞(7/14付)の記事〈ススキ提灯献燈行事 住民と学生ら協力 関西学院大生「担い手不足解消へ」〉によると、今年は22地区・23本のススキ提灯が出るうち、関学の学生たち19人は5つの地区のススキ提灯の組み立てや巡行に協力するのだそうだ(末尾に記事画像。動画はこちら)。
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写真は全て7/16に撮影。ポスターに載っている地区を数えると38になるが、ススキ提灯は22地区・23本。少子化と高齢化で担い手が不足していたり、コロナ禍のうちに提灯が虫に食われて参加できない地区もあるようだ(提灯は一張り15,000円とか)。
Fさんとは正午過ぎに落ち合い、車で御所まち周辺にお連れいただいた。すると、もう街角に各自治会のススキ提灯が立てかけられていた。4年ぶりの「完全復活」ということなので、力が入っているようだ。なおコロナ「第9波」を心配する声もあるが、そもそも「無病息災」を祈願する行事なので、催行するのが正解だ。鴨都波神社について、同神社のHPによると、
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組み上げられたススキ提灯。ほとんどの提灯が、タイヤ付きの台車に載っていた
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六軒町の語源は、1740年の豪雨で川の堤防が決壊し6軒しか残らなかったから(県HPより)
第10代崇神(すじん)天皇の御代、大国主命(おおくにぬしのみこと)第11世大田田根子(おおたたねこ)の孫、大加茂都美命(おおかもずみのみこと)に勅を奉りて葛城邑(かつらぎのむら)加茂の地に奉斎されたのが始まりとされている。葛城加茂社(かつらぎかもしゃ)、下津加茂社(しもつかもしゃ)とも称され全国の加茂(鴨)社の根源である。
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子どもたちは、お祭りの名脇役だ!このおじいちゃんは、会社のC先輩(私より1歳上)
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明治以後、宮中八神殿の一社として鎮魂の祭礼に預かり給う延喜式内明神大社(えんぎしきないみょうじんたいしゃ)である。現在も宮中三殿の1つ合祀され継承されている。事代主神は元来「鴨氏」一族が信仰していた神であり、当社が事代主神の信仰の本源となる。
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ススキ提灯は一旦「葛城公園」に集合し、そこから川沿いの道を進み、鴨都波神社をめざす
大神神社(奈良県桜井市)に祀られる大物主命の子にあたることから、大神神社の別宮とも称される。当社の古い社名は「鴨都味波八重事代主命神社(かもつみわやえことしろぬしのみことじんじゃ)」であり、「鴨の水端(みずは)の神」と解され、鎮座地付近が葛城川と柳田川の合流点となり水に恵まれていたことから、元々は水の神を祀っていたとする説もある。
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御所まちは電線が多いので、傾けないと引っかかるのだ!
また神社を中心とする一帯は「鴨都波遺跡」という弥生時代中期の遺跡として知られ、当時の住居跡や土器、農具などが多数出土しており、古代より鴨氏がこの地に住み着いて農耕生活を始めていたことが窺える。終戦までの旧社格は県社である。
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なお「ススキ提灯献燈行事」について、同神社のHPによると、
地元では「鴨の宮」で知られ、旧御所町及び近隣の5つの地区(東松本、竹田、南十三、蛇穴、元町)の氏神として崇敬されている鴨都波神社で行われる献灯行事。夏祭り(7月16日)と秋祭り宵宮(10月スポーツの日の前々日の土曜日)に、五穀豊穣・家内安全・無病息災を祈願し、氏子地域から「ススキ提灯」と呼ばれる30本余りの提灯が奉納される。
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「伊勢音頭」の歌声に送られて、提灯が葛城公園を出発!
ススキ提灯とは、2間半(4.5m)ほどの竹製の支柱に、横木を4本通し先端から紐で連結し、高張提灯を上から2・4・4の合計10張を三段に組み立てて、先端部に白幣を掲げたものである。県内においては、稲積みの形をススキまたはスズキと称する所は多いが、当社行事では「稲穂の実っている姿」がススキ提灯に形と伝えられている。
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なお、起源については定かではないが、少なくとも江戸時代中期には現存に近い形態が生まれていたであろうと考えられる。献灯行事は県内でも類似のものがみられるが、当社のススキ提灯献灯行事は、県内最大級であると共に奈良盆地南部における祭礼形態を示す代表的な行事として貴重なものとして位置づけられている。平成12年3月、奈良県無形民俗文化財に指定される。
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お祭りの様子が、御所ガールのFacebookにアップされていた。
提灯踊る!胸も躍る☆鴨の宮 夏祭り 御所ボーイMです。鴨都波神社(御所市宮前町)で今日(7/16)は夏季大祭が斎行されました!ススキの灯り絶やすことなく まちもな栄えてみな笑う~♪ 伊勢音頭を唄う「鴨の宮鳳鴨会」の先導で各氏子自治会のススキ提灯が葛城公園を出発し御所まちを巡行して宮入り☆
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神前に献灯したあと太鼓衆「鴨若鼓」による鉦や太鼓とともに各自治会と「鴨の宮若衆会提灯衆」による提灯練りが行われました !(^^)! 鴨都波神社のススキ提灯は稲穂の形を表し、全国のススキ提灯の原型と言われています!その献灯行事は奈良県の指定無形民族文化財!
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いよいよ提灯が鳥居をくぐり、神社の境内に入る。周辺には10以上の夜店が出ていて、若者や子どもたちがたくさん集まっている。ものすごい熱気だ。
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宮司さんのお祓いを受ける
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太鼓衆「鴨若鼓」による演奏
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巫女さんのお祓いを受ける氏子さんたち
いよいよ提灯を使ったパフォーマンスが始まった。このパフォーマンスは、「鴨の宮若衆会」が1993年(平成5年)に結成されてから始まったようなので、そんなに歴史があるわけではない。なお若衆会は、2016年(平成28年)に「あしたのなら表彰」(奈良県知事表彰)を受彰された。
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パフォーマンスは楽しいが、最前列にいるとどうも危なっかしいので、途中で引き上げることにした。
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このお祭り、京都の祇園祭のように、住民(氏子さんたち)がお金と労力を出し合って作り上げているところが素晴らしい。奈良県内の伝統行事は、お寺や神社主導の祭礼が多いのだ。御所市内では、「茅原(ちはら)のトンド」も地域住民が主体になって実施している。
祭りの担い手や見物人の年齢が若いことにも、驚いた。今年はそこに関学の学生たちも加わっている。江戸時代中期から続く素晴らしい行事、子々孫々にまで伝えていただきたいと願う。
奈良新聞(7/14付)の記事〈ススキ提灯献燈行事 住民と学生ら協力 関西学院大生「担い手不足解消へ」〉によると、今年は22地区・23本のススキ提灯が出るうち、関学の学生たち19人は5つの地区のススキ提灯の組み立てや巡行に協力するのだそうだ(末尾に記事画像。動画はこちら)。
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写真は全て7/16に撮影。ポスターに載っている地区を数えると38になるが、ススキ提灯は22地区・23本。少子化と高齢化で担い手が不足していたり、コロナ禍のうちに提灯が虫に食われて参加できない地区もあるようだ(提灯は一張り15,000円とか)。
Fさんとは正午過ぎに落ち合い、車で御所まち周辺にお連れいただいた。すると、もう街角に各自治会のススキ提灯が立てかけられていた。4年ぶりの「完全復活」ということなので、力が入っているようだ。なおコロナ「第9波」を心配する声もあるが、そもそも「無病息災」を祈願する行事なので、催行するのが正解だ。鴨都波神社について、同神社のHPによると、
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組み上げられたススキ提灯。ほとんどの提灯が、タイヤ付きの台車に載っていた
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六軒町の語源は、1740年の豪雨で川の堤防が決壊し6軒しか残らなかったから(県HPより)
第10代崇神(すじん)天皇の御代、大国主命(おおくにぬしのみこと)第11世大田田根子(おおたたねこ)の孫、大加茂都美命(おおかもずみのみこと)に勅を奉りて葛城邑(かつらぎのむら)加茂の地に奉斎されたのが始まりとされている。葛城加茂社(かつらぎかもしゃ)、下津加茂社(しもつかもしゃ)とも称され全国の加茂(鴨)社の根源である。
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子どもたちは、お祭りの名脇役だ!このおじいちゃんは、会社のC先輩(私より1歳上)
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明治以後、宮中八神殿の一社として鎮魂の祭礼に預かり給う延喜式内明神大社(えんぎしきないみょうじんたいしゃ)である。現在も宮中三殿の1つ合祀され継承されている。事代主神は元来「鴨氏」一族が信仰していた神であり、当社が事代主神の信仰の本源となる。
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ススキ提灯は一旦「葛城公園」に集合し、そこから川沿いの道を進み、鴨都波神社をめざす
大神神社(奈良県桜井市)に祀られる大物主命の子にあたることから、大神神社の別宮とも称される。当社の古い社名は「鴨都味波八重事代主命神社(かもつみわやえことしろぬしのみことじんじゃ)」であり、「鴨の水端(みずは)の神」と解され、鎮座地付近が葛城川と柳田川の合流点となり水に恵まれていたことから、元々は水の神を祀っていたとする説もある。
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御所まちは電線が多いので、傾けないと引っかかるのだ!
また神社を中心とする一帯は「鴨都波遺跡」という弥生時代中期の遺跡として知られ、当時の住居跡や土器、農具などが多数出土しており、古代より鴨氏がこの地に住み着いて農耕生活を始めていたことが窺える。終戦までの旧社格は県社である。
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なお「ススキ提灯献燈行事」について、同神社のHPによると、
地元では「鴨の宮」で知られ、旧御所町及び近隣の5つの地区(東松本、竹田、南十三、蛇穴、元町)の氏神として崇敬されている鴨都波神社で行われる献灯行事。夏祭り(7月16日)と秋祭り宵宮(10月スポーツの日の前々日の土曜日)に、五穀豊穣・家内安全・無病息災を祈願し、氏子地域から「ススキ提灯」と呼ばれる30本余りの提灯が奉納される。
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「伊勢音頭」の歌声に送られて、提灯が葛城公園を出発!
ススキ提灯とは、2間半(4.5m)ほどの竹製の支柱に、横木を4本通し先端から紐で連結し、高張提灯を上から2・4・4の合計10張を三段に組み立てて、先端部に白幣を掲げたものである。県内においては、稲積みの形をススキまたはスズキと称する所は多いが、当社行事では「稲穂の実っている姿」がススキ提灯に形と伝えられている。
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なお、起源については定かではないが、少なくとも江戸時代中期には現存に近い形態が生まれていたであろうと考えられる。献灯行事は県内でも類似のものがみられるが、当社のススキ提灯献灯行事は、県内最大級であると共に奈良盆地南部における祭礼形態を示す代表的な行事として貴重なものとして位置づけられている。平成12年3月、奈良県無形民俗文化財に指定される。
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お祭りの様子が、御所ガールのFacebookにアップされていた。
提灯踊る!胸も躍る☆鴨の宮 夏祭り 御所ボーイMです。鴨都波神社(御所市宮前町)で今日(7/16)は夏季大祭が斎行されました!ススキの灯り絶やすことなく まちもな栄えてみな笑う~♪ 伊勢音頭を唄う「鴨の宮鳳鴨会」の先導で各氏子自治会のススキ提灯が葛城公園を出発し御所まちを巡行して宮入り☆
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神前に献灯したあと太鼓衆「鴨若鼓」による鉦や太鼓とともに各自治会と「鴨の宮若衆会提灯衆」による提灯練りが行われました !(^^)! 鴨都波神社のススキ提灯は稲穂の形を表し、全国のススキ提灯の原型と言われています!その献灯行事は奈良県の指定無形民族文化財!
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いよいよ提灯が鳥居をくぐり、神社の境内に入る。周辺には10以上の夜店が出ていて、若者や子どもたちがたくさん集まっている。ものすごい熱気だ。
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宮司さんのお祓いを受ける
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太鼓衆「鴨若鼓」による演奏
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巫女さんのお祓いを受ける氏子さんたち
いよいよ提灯を使ったパフォーマンスが始まった。このパフォーマンスは、「鴨の宮若衆会」が1993年(平成5年)に結成されてから始まったようなので、そんなに歴史があるわけではない。なお若衆会は、2016年(平成28年)に「あしたのなら表彰」(奈良県知事表彰)を受彰された。
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このお祭り、京都の祇園祭のように、住民(氏子さんたち)がお金と労力を出し合って作り上げているところが素晴らしい。奈良県内の伝統行事は、お寺や神社主導の祭礼が多いのだ。御所市内では、「茅原(ちはら)のトンド」も地域住民が主体になって実施している。
祭りの担い手や見物人の年齢が若いことにも、驚いた。今年はそこに関学の学生たちも加わっている。江戸時代中期から続く素晴らしい行事、子々孫々にまで伝えていただきたいと願う。
奈良新聞の記事(2023.7.14付)
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