めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

怒ると気が、、、

2007-05-26 | 健康・養生
日差しが強くなってきましたね

暑さの感じ方は体質にもよりますが、心がけ次第でも大きく変わります。
心穏やかに静かにしていると、暑さの中にもを感じる事ができます。

それとは反対に、カッカしているとますます暑く感じてしまう。思い当たるふしのある方も多いのでは?

中医学では「怒ると気が上る」と考えます。日本でも怒る事を「頭に血が上る」と表現したりしますね。 

どうして顔が赤くなるのか?と不思議に思う方もいるかもしれませんが、それは「気が上る」からです。そして、その気に伴い血も上るのです。

「気は血と一緒になっているから出血時は血に伴い気も出ていってしまう」と以前お話しましたね。血は自分の力では動く事ができません。気の推動力のおかげで流れるのです。

激怒と同時に脳出血を起こすのも、気と伴に血が上り、脳の血流が一気に増える事によって起こります。 コワイですね

脳出血までいかなくても、カーッと怒った後に頭痛やめまいがすることがあるかと思いますが、それも頭に気と血が上り、パンパンになる事が原因です。

だから決して虚弱なわけではないのでどちらかと言うと気が余っていることが多いので、体を動かしたりして気を発散させるといいです。頭も体も軽くなってスッキリすると思いますよ

この状態は「上実」と言い、上部が「実」(満たされて余り気味)状態にあります。

その他に不足している(「実」の反対で「虚」と言います)部分が無ければ、「実」の部分を取り除くだけでよいのですが、どこかに「虚」の部分がある為に相対的に「実」になっているのであれば、「本虚標実」と言い、本当は「虚」だけど外には「実」の様に表現されている事になります。この場合は「虚」を補う必要があります。

同じような頭痛やめまいでも、その原因が異なると治療方法も異なるのです。←「同病異治」と言います。

簡単な見分け方のポイントは「どんな時に起こるか?」です。

体を動かした後に起こるのは「虚」で、体を動かしたり気分転換することによって軽減するのが「実」です。

その他にも色々と分析すべき事がありますが、複雑なので紹介はしません。

とにかく体を動かして楽になるなら動かす 動かして余計ひどくなるなら休憩

自分の体が何を望んでいるのかを探ってやる事です。

夏に起こりやすい頭痛とめまい。「怒り」が原因である事が多いので、なるべく心穏やかに過ごしたいですね


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする