しばらく、自分の病状に関わる多忙な日々だった。
8~9月、10月と2度の入院、数えると20日間の不自由な日々だった。
4年間、いつも突然の発熱に苦しみ、また術後の炎症か、と半分諦めていた。
今回、8月末はかなりひどく、正直言って危ない状態での緊急入院だった。その際、少し根本的な治療に入り、現在もその経過を観察中である。
今後の治療についての神奈川の大学病院と、地元の病院の医師の手紙のやりとりや説明から、いろいろなことを考えて、今回は地元の病院にお世話になることにした。今日の診察で11月初めに約3週間の予定で入院が決まった。
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自分の患っているガンは予後不良で、退院の際には、5年後の生存率は0%と知った。頻繁に入退院を繰り返しながらも、すでに生かされて満4年が経過した。この間、こころは不安定ながらも充実した日々だった。
でき得ればこのガンに克ちたいとの思いは年々強くなっている。それは、家族と別れたくないから、そして、もう少しの間身近な自然を見つめ、こころ豊かな安らぎが欲しいからだ。
でも、如何ともしがたい、いのちに関わる病状に不安を感じながらも、これも定めと思っている。主治医から、病気の現状や治療の説明を聞く時でさえ、身体のすべてが何と精巧に機能していることか、生命の神秘に感心したりした。
いかなる状況にも動じることなく騰々と過ごしていきたい。
何も急ぐことはないと、ときどき自分に言い聞かせながら平穏な心境でいる。
神に祈りつつ、家族に感謝し心配をかけないように、今を大切に過ごしていきたいと思っている。
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