エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ようこそ 冬の使者

2007-10-29 | 自然観察
再会を待っていた、冬の使者が飛来した。遙か彼方より飛来した水鳥が愛おしくてならなかった。

 台風一過の快晴の秋の夕方、妻と娘と孫と一緒に、猪苗代の翁島へ白鳥に会いに行った。コハクチョウが稲刈りを終えた田に数十頭が集まり、落ち穂をついばんでいた。見ていると、今朝方までの大雨でたまった水を飲み、落ち穂を流し込んでいるようだった。
 この時期は、日中は田に来ているようだが、夜は湖で寝ているのだろう。
3月の北帰行まで、この会津の地で一緒に生活することになる。思えば、半年もの長い間の滞在となるのだ。
 
「こーう こーう」 何とも愛おしい鳴き声だが、別れの時は実に悲しく寂しい思いで聞いたが、しばらく一緒にいると思うと喜んでいるように聞こえた。

 帰りに長浜に寄ったら、オナガガモが数百頭浮かんでいた。夜明け頃に長浜に来たことがあるが、コハクチョウはそのころ湖を飛び立って行くようだ。
 孫は貯めておいたパンの耳をちぎって与えていた。

 これから雪の季節を迎える。雪の中で水鳥に会うのが冬の一つの楽しみだ。
 この冬も、春まで何度も水鳥に会いに行くことになりそうだ。

(2007.10.28)

 
 【磐梯山を背に悠然と舞うコハクチョウ】






 【半年ぶりのオナガガモ】