エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

ゆったり時が流れる田舎の生活

2007-10-17 | 日々の生活
          【色づきはじめた身知らず柿】

 先日、大学病院での検診のため上京した。その折、朝の通勤風景に都会の生活の一端を見た。吊革につかまりほとんどの人が目を瞑って寝ている。座席で熟睡している人もいた。現代人は疲れきっている。こんな多忙な生活が一生続くとは思わない。また、通勤のこの時間帯を仕方なく受け入れ耐えている人も多いだろう。でも、電車に揺られる都会人に、哀れな、気の毒な姿を垣間見た思いだった。

 病院の待時間に、自分の田舎での今の生活を思い、豊かさとは何だろうと考えた。
 価値観の違いもあろうが、私は自然とのふれ合いなしには生きられない。
 庭の小盆栽に水をやり、巡った季節の自然を楽しむ。
柿が色付き、ススキの穂が秋の陽に輝き揺れている。静かにゆったりとした時が流れている。そんな今を大切にしていたい。これ以上の幸せはないと思っている。