豊かさのキーワードは時間という概念だと思われる。ゆとりや安らぎも、その横軸は時の流れだろう。
いつもゆっくり流れる時間を求めて、スローライフを思っている。
あと何年続くか分からない終点までの動く歩道に乗り、周囲を見回している。ゆっくりと動いて欲しいと願う。たまに途中下車して自然を見つめる。 たとえば、色づいた山々を眺め、スケッチブックを広げ、チョウ、トンボにピントを合わせ瞬間を撮る。これ以上の幸せはない。
あとへは戻れない一方通行、急がずにやりたいことが出来る幸せを感じながら、こころを癒したい。
静かな縁側でコーヒーを味わいながら、自転車に乗る3歳の孫を眺める。穏やかな庭に、この季節を待ちわびた菊が咲き誇り、色付いた木々が小春日に明るい。
不安な健康を常に意識しながらも、愛する家族となごやかな時を共有する幸せを感じている。