崎川浜へ旅立ち前のコハクチョウに逢いに行った。
日曜日だったが、夕方3時を廻ると誰もいない湖畔、ハクチョウの叫び会う声が静寂に響いていた。何を語らうのだろうか、いつも切なく心に響く。
もう先陣は北へ向かい旅立ったようだ。これからの長い旅路、過酷な自然の試練を思うと、水鳥たちが愛おしくてならなかった。
頭が灰色でくちばしがピンクのコハクチョウの幼鳥が手の届くところまで近寄ってきた。何かを訴えるように、つぶらな瞳で私を見つめた。今も、この幼鳥のけなげな仕草が忘れられない。
【幼鳥と成鳥】
雪の上に群れるコハクチョウの間にオナガガモがゆっくり休んでいた。これからの北への旅立に備えたやすらぎのひとときなのだろう。
今日も湖水に秀峰磐梯が凛として聳えていた。