我が家には、どの部屋にもギャラリーのように絵が飾ってある。
ほとんどが四季折々の、秀峰・磐梯山のスケッチだ。
スケッチはほとんど水彩だが、油絵も4,5枚が部屋や廊下、階段に飾ってある。油絵は、子どもたちが生まれたころに住んでいた川俣町の、白い蔵が並ぶ広瀬川沿いの風景画、春にさくらが咲き出したころ八田野の山里から磐梯を望んだ40号の大作(大きいだけ)、学生時代に描いた、信州浅間山の雪景色、そして小学生の長女が本棚の前で神妙に佇む人物画などだ。
絵の他には、チョウやトンボの写真は自分なりに意義を認めた虫たちの美しい自然である。子どもが小さいころの4つ切りに引き伸ばした家族のスナップ写真もある。
書斎の机の前の壁はいっそう賑やかだ。良寛の漢詩や相田みつをの詩、自作陶板の磐梯などか隙間なく掛けてある。
すべてが、毎日ぼんやりと眺めている自己満足の域を出ない作品だ。
【机の前】