エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

春のいわきへ

2008-03-23 | 旅行
 

日曜日を待って、孫を連れ「いわき」へ行ってきた。目的は石炭化石館の見学、そして孫に海を見せたかった。

【抗夫の像】
化石館前のフタバスズキリュウの像の前で記念撮影をして館内へ。すぐに恐竜のぬりえ教室があり、孫たちはそれぞれに好きな恐竜の色塗りをして過ごした。最近ぬりえにとても興味を持っているので丁度良かった。
 1Fの化石展示室の恐竜の模型、化石は圧巻だった。武琉君はトリケラトプスやティラノサウルスなど知ってる恐竜の名前を大きな声で叫んだ。ハドロサウルスの足の骨の化石を触って、記念写真を撮った。
 次に、エレベータで実際に地下600㍍へ下りる雰囲気を味わいながら、採炭の模擬坑道へおりた。石炭発見のころから実際に掘っていた昭和40年代までの採炭の時代の流れを見た。孫たちは坑道を再現する暗い展示場がとても恐かったようだ。武琉はじいちゃん、萌香ちゃんはばあちゃんの手をしっかり握って歩いた。恐怖心をなくすように話をしながらようやく出口へたどり着いた。そのときの孫たちの安堵感が自分にも嬉しかった。
 昔、私がいわきに単身赴任をしていたころ、子どもたちが遊びに来た時化石館へ行ったことがあった。やはり娘はそのときの石炭の坑道の記憶が印象深かったようだ。
 化石館前のD51に乗り、大きな車輪やレール、運転席では計器などを触ったりしてとても嬉しそうだった。
 
 化石館をあとにして小名浜へ向かった。日曜日なので、比較的空いている三崎公園へ行った。近くの食堂はどこも満員で、昼食を少しずらした。みんなで豪華なイクラ丼を頼んだ。私は海鮮丼、我慢できずにビールを一杯ご馳走になった。申し訳ない!あとの運転は娘にまかせてしまった。
三崎公園では、芝生の坂をごろごろ転がって遊んだ。こうした楽しかった思い出がきっと心に刻まれたことだろう。いわきは私にとって思い出の地、あの海岸線の岩肌、波を見つめていたらもう20年も前のことが思い出された。
 
【三崎公園】               【春の海】

 帰路、ご縁のあった三和町のWさんを訪ねた。丸2年ぶりの再会だった。また、福寿草はかなり丈は伸び、見事に咲いていた。
 93,90歳になるご夫婦はお元気で、よく覚えていてくれた。驚いたことに、あれから私が差し上げた葉書や、ときどき新聞に投稿した記事は切り抜いて取っておいてくれた。それらを見せられ、とても有難かった。思えば2年前の1月、いわきで福寿草が咲き始めたとニュースで聞き出かけた。たまたまあるお宅の庭で写真を撮らせて頂いた。その折、お茶をご馳走になり元気なお二人の写真を撮らせていただいた。それからときどきの手紙のやりとりが続いていた。あのとき私の撮ったお二人の写真がテレビの横に飾ってあった。縁は貴いものだと思っている。

 今日の思い出も、きっと幼い子どもたちの脳裏のどこかに刻まれたことと思っている。沢山の体験、感動の積み重ねが子どもたちを大きく成長させると確信している。これからも、子どもたちの目や耳から純粋に入っていく豊かな情報を準備してやりたいと思う。そんな、内容の濃い小旅行となった。