エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

隠れて咲いていたベゴニア

2008-03-21 | 日々の生活
          【根茎性ベゴニア「クロズル」咲く】


 
冬を越した鉢物の植物を全部庭先に出した。一度に2鉢ずつしか運べない。たこやイカのように何本も手が欲しいと思いながら、何度も往復した。
 その中に、毎年、葉を落としながらもかろうじて越冬するベゴニアがある。そのうちの1鉢が可憐な花を咲かせていて驚いた。嬉しかった。
下手な世話よりも自然に放っておいた環境が良かったのだろう。水やりも忘れがちな、手の届かない、棚の一番上に置いてある鉢だった。誰にも知れずに長い冬を越して見事に咲いた、けなげな花を愛でた。
 名も分からなかったこのベゴニアをネットのベゴニア図鑑で調べてみた。根茎性ベゴニアの仲間の「クロズル」らしい。

 根茎性ベゴニア「クロズル」         木立性ベゴニアの「アリス・フェイ」
 

 ベゴニアはシュウカイドウ科ベゴニア属の植物で、2000種余の原種とその数倍の交配種があるらしい。非常に変化にとんだ一属で、その姿・性質により、木立性ベゴニア、根茎性ベゴニア、レックスベゴニア、球根ベゴニア・・・など8種類に分類される。
 暮れに求めた、木立性ベゴニアのアリス・フェイは一冬中咲き続けてくれた。
 ときどき花屋で見る黄色やオレンジ、ピンクの豪華な球根ベゴニアなどは贈答に使ったことがあるが、この「クロズル」は地味で、なぜか毎冬大事にして細々殖えてきたベゴニアだった。葉の模様が変わっていて、日陰で育てたくらい緑色は不思議な光沢をしている。特別きれいなわけでもないが、なぜか大事にして冬を越させてきた。
 いつも初夏に園芸店に並ぶ赤や白、ピンクの花を付けたベゴニアは沢山求めてプランターに植えるが、それらは冬は越せない。
 今シーズン、ベゴニアを少し育ててみようかと思っている。


  冬越して隠れて咲きしベゴニアよ